2023年7月12日

年初来高値を更新中だけれども―ひふみ投信の2023年6月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2023年6月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。6月の騰落率は+5.62%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+7.55%でした。純資産残高は6月30日段階で1561億円(前月は1491億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7773億円(前月は7477億円)となりました。好調な相場となり基準価額は大きく上昇しましたが、参考指数はさらに大幅な上昇に。結局、6月は参考指数に対してアンダーパフォームしています。

6月は米国の債務上限問題の解消やFOMC(連邦公開市場委員会)の金利据え置き観測が拡大したことなどで上昇して始まりましたが、後半は追加利上げの可能性が示唆されたことや中国の景気先行き懸念が頭をもたげたことで調整気味となりました。そんな中で絶好調だったのが日本株。日銀が緩和姿勢を継続していることや、東証による低PBR株に対するテコ入れ期待もあって海外からの買いが旺盛です。

好調な市況を受けて「ひふみ投信」も基準価額は年初来高値を更新中です。ただ、参考指数に対してアンダーパフォームしているので、素直に喜べないのも正直なところ。もっとも、アクティブシェアは67.19%となり、ここにきてどんどん低下しています(ちなみに、2022年6月段階でのアクティブシェアは74.27%でした)。これはアクティブファンドとしては前向きな動きだと評価できます。いまはこれが裏目に出ていますが、上手くハマれば、大きなリターンが期待できるでしょう。今後に期待したいと思います。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、auカブコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プラン

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