サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2023年5月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。5月の騰落率は+3.86%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+3.62%でした。純資産残高は5月31日段階で1491億円(前月は1451億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7477億円(前月は7319億円)となりました。5月は、わずかですが参考指数をアウトパフォームしています。ここにきて日本株が元気なので、「ひふみ投信」もこれからエンジンがかかってくることを期待したいところです。
5月の株式市場は世界的に見れば中国の景気鈍化や米国の債務上限問題など懸念材料からそれほど良い地合いではありませんでしたが、AI需要拡大への期待から米国のハイテク銘柄が新調しました。また、日本株が好調。低PBR企業へのテコ入れ方針が鮮明になってきたことなどで海外投資家が日本株を見直す動きが強まっています。日本株の買い増しを表明したウォーレン・バフェットの動きが象徴的です。
こうした流れを受けて「ひふみ投信」も堅調な値動きとなり、参考指数をアウトパフォームしています。現在の状況に関して、最高運用責任者である藤野英人さんは「東証のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄の改善要請や日銀の金融緩和継続見通し、また日本企業の株主還元の方向性などがはっきりしてきたこと」などが好材料になっていると分析しています。
日本株に勢いがある中で「ひふみ投信」もこれからエンジンがかかってくるかも。藤野さんも「これからは出遅れていた日本の小型株指数の改善も見込まれると考えているので、そのような銘柄を組み入れていき、運用パフォーマンスの向上につとめていきたいと考えております」と述べているので、期待したいと思います。
【ご参考】
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