2023年3月17日

ソックスガーターはスーツスタイルの秘密兵器

 

スーツスタイルのときに履く靴下として欠かせないのがロングホーズだということは、これまでも何度か紹介してきました(「スーツを着るなら靴下はロングホーズの一択」「「ハリソン」のロングホーズがお気に入り」)。ただ、手元にあるビジネスソックスもお洒落に使いたいという考えもあるでしょう。じつは、そういったニーズに応える秘密兵器があります。それがソックスガーター。じつは私も愛用しています。これがなかなか便利なアイテムなのです。

ビジネスソックスの弱点は、ソックスがすぐにずり落ちてくることです。不快な上に、椅子などに座ってスラックスの裾が上がったときにずり落ちたソックスが見えるのが非常のかっこ悪い。ましてや素肌が見えて脛毛がのぞくなどは論外です。このため、スーツを着るときの靴下は、ロングホーズの一択になるのですが、ロングホーズには弱点もあります。

ひとつは、夏に履くと暑いということ。最近は春から気温が高くなる日が増えているので、この問題は無視でなくなってきました。もうひとつは、裾幅が狭いスラックスをはくと、ふくらはぎのところでロングホーズがスラックスの生地と引っかかって、スラックスの膝下部分がずり上がってしまうことです。最近はタイトなパターンのスラックスが増えているので、この現象がちょくちょく起こります。そして最後に、これまでビジネスソックスを履いていた人が、一気にロングホーズに切り替えるのは現実的に難しいということです。レッグウェアは消耗品ですから、それなりの枚数が必要。やはり既に持っているソックスも使い続ける必要があるわけです。

そういう問題を解決する秘密兵器がソックスガーターです。ふくらはぎの少し上にガーターベルトを巻き付けて、ベルトに着いたクリップでソックスを吊り下げる仕組みですが、これが効果てきめん。ソックスがまったくずり落ちてきません。また、ガーターベルトの厚みもそんなにないので、スラックスの上からはソックスガーターを付けていることは分かりません。

なんとなくキワモノっぽいアイテムに見えますが、そもそも歴史的にはソックスはガーターなどで吊るして履くのが本式でした。現在のようにソックスだけで独立して足にフィットさせることができるようになったのは、ゴム糸(スパンデックス)が開発されて以降のことです。なので、ある意味でソックスガーターはクラシックスタイルだとも言えます。

最近は便利な世の中で、ソックスガーターのようなマイナーなアイテムもネット通販で簡単に入手することができます(しかも安い)。関心のある人は、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。ちなみに、YouTubeにソックスガーターの使い方がよく分かる動画がアップされていたので、そちらも紹介しておきます。

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