2023年2月10日

5年に一度の“バーゲンセール”―ひふみ投信の2023年1月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2023年1月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。1月の騰落率は+2.74%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+4.42%でした。純資産残高は1月31日段階で1415億円(前月は1376億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7090億円(前月は6867億円)となりました。残念ながら1月は参考指数をアンダーパフォームしています。1月から藤野英人さんがファンドマネージャーに復帰したわけですが、さっそくポートフォリオの組み換えに着手しているようです。

1月は欧米のインフレにピークアウトの期待が出てきたことや、中国の新型コロナウイルス感染拡大懸念の後退などを好感し、株価は堅調に推移しました。このため日本株も上昇して月を終えています。「ひふみ投信」の基準価額も上昇しましたが、残念ながら参考指数には及びませんでした。

1月は藤野英人さんがファンドマネージャーに復帰して最初の月でしたが、まだ交代の成果は出なかったわけです。今はポートフォリオの組み換えに取り組んでいる段階であり、その成果が出るのはもう少し時間がかかりそうです。新たなポートフォリオ戦略として、藤野さんは次の2点を挙げています。
1)日本の大企業で積極的な成長路線に舵を切っていく会社の見極めと投資
2)超割安になった成長株を大量に底値買い
このうち、1)に関してはもうしばらく時間がかかるとしてしていますが、2)については「これからの半年間にどれだけ発掘し、かつ投資をしきれるかの勝負になると思っています。5年に一度の“バーゲンセール”が始まっています」とのこと。今後に期待したいところです。

いわば“仕切り直し”となった「ひふみ投信」ですが、体制の変更によって運用がどのように変化していくのか注目したいと思います。

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