2022年5月25日

淡々と買いに向かうDC加入者たち―2022年5月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績

 

SBI証券で運用している個人型確定拠出年金(iDeCo)の5月の買付(4月拠出分)が約定しました。今年に入ってから世界的に冴えない相場が続いていますが、iDeCoを含めた確定拠出年金(DC)というのは一旦加入してしまえば後は一種の強制運用となりますので、多くの加入者は相場が下落傾向となっても淡々と買いに向かうことになります。見方を変えると、これこそDCのメリットと言えそうです。

SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1085%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.058%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」

累積損益率は5月23日段階で+33.1%となりました。ここにきて株式市場は下落傾向が続いていることから、資産評価額も減少傾向にあります。ただ、外国資産に投資するファンドに関しては円安の効果で下落は若干相殺されています。

相場の状況が悪くなると、どうしても様子見になってしまい、新たな投資は控えようと考えがちですが、iDeCoを含むDCは毎月自動的に資金を拠出し、淡々と買いに向かうことになります。それを顕著にうかがわせるデータがモーニングスターで紹介されています。


DC専用ファンドだけでも単月で1,000億円超の資金流入というのは凄いことです。DC専用ファンドのほかに、一般販売・DC兼用のファンドもありますから、実際はもっと大量の資金が流入している可能性があります。そして、DC専用ファンドだけ見ても、資金流入となったのが16カ月連続というのも注目すべき数字でしょう。

よくiDeCoなどDCは、いったん加入すると特定の条件下以外では原則として脱退できないことをデメリットだと指摘する声もあります。しかし、脱退できないからこそ相場動向に
関わらず淡々と拠出を継続できるわけですから、見方を変えれば、これはメリットともいえるはず。というのも、積立投資というのは下落局面でも資金投入を続けることが将来のリターンにとって極めて重要になるからです。

依然として厳しい市場動向が続いていますが、ここで確実に積立を継続できるかが将来のリターンに大きな影響を与える。淡々と買いに向かうDC加入者には、(自分自身も含めて)なんとか報われて欲しいと思います。

【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン

iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。



iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』などが優れた解説書ですが、最新の制度改正にも対応した入門書として竹川美奈子さんの『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』と大江加代さんの『最強の老後資産づくり iDeCoのトリセツ 2022年施行 法改正完全対応版』を挙げておきます。

 

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