早いもので3月ももうすぐ終わりとなり、4月から新年度がスタートします。あいかわらず先行き不透明な相場が続いていますが、今月もいつも通りに積立投資が約定しました。ここにきて急激な円安への懸念が高まっています。そうなると、国際分散投資は円安対策でもあるということを改めて実感します。
今月も買付けたファンドはいつも通りです。
【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.093% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)
ここにきて急激に円安が進んでおり、一部では経済への悪影響を懸念する声も増えてきました。実際に輸入品価格は上昇するでしょうし、既にそうなっています。ただ、輸出にとって円安は追い風になります。とくに原料費の上昇をしっかりと転嫁できるような競争力のある製品を輸出している企業の収益は上振れするでしょう。為替の影響というのは、立場に寄りけりなのです。
もっとも、一般消費者からすると輸入品価格の上昇は困った問題です。何しろ日本は食品など生活必需品の多くを輸入に頼っている国だからです。恐らく今後、物価の上昇が大きな焦点になってくるのは間違いなさそうです。
こういった状況になると、改めて国際分散投資の意味も実感できるでしょう。日本円以外の資産にも分散投資することになるので、今回のような円安になると、円換算での資産額は大きく増加します。実際に私のポートフォリオの評価額も、ここ数日で急上昇しました。単一通貨の資産にだけ投資していると、その通貨が下落した場合に資産価値や購買力の低下に直結するのに対して、外貨資産にも投資していれば、それを防げるわけです。
ちなみに、円資産は為替リスクがないとされます。しかし、ここで注意すべきは、名目価値と実質価値の違いです。確かに日本人にとって円資産は為替リスクがありません。しかし、それは名目価値が変わらないということであり、実質価値は変化します。そして、実質価値の低下は、輸入品を中心とした物価の上昇と、それにともなう購買力の低下となって現れます。つまり、円資産もまた別の形で為替リスクを負っているということになります。
こうした為替リスクへの処し方として、カン・チュンドさんがブログで面白い記事を書いていました。
『モグラ叩きゲーム』で為替リスクを想像してみましょう(インデックス投資のゴマはこう開け!)
こういった「発想の転換」が為替リスクと付き合う際には重要になると感じます。