2022年1月16日

苦しい相場環境が続く―ひふみ投信の2021年12月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2021年12月次運用報告書が出ました。12月の騰落率は+1.31%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+3.45%でした。純資産残高は12月30日段階で1534億円(前月は1504億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7320億円(前月は7139億円)となりました。前月に続いて参考指数に大負けです。2021年は、ラージバリュー株が大きく上昇する相場が続いたことで中小型株の保有比率が高い「ひふみ投信」にとって苦しい市場環境が続いています。

2021年12月は米国の金融緩和縮小が加速するとの見通しと新型コロナウイルスのオミクロン株への懸念から軟調に始まりましたが、金融緩和縮小は景気回復の証左と受け取られ、オミクロン株に対しても重症化リスクは低いとの見方が強まったことで株も買いなおされ、最終的には月間で上昇しました。

ただ、金融緩和縮小による金利上昇がほぼ確実になったことで、大型株と中小型株、バリュー株とグロース株の動きが対照的に。大型バリュー株が上昇する一方で、金利上昇が逆風になると見られている中小型新興株やバリュー株が大きく売り込まれています。この傾向は日本がとくに顕著で、TOPIXが3.3%、日経平均株価が3.5%の上昇となる一方、マザーズ指数は7.8%の下落です。東証の再編を控えて機関投資家、個人投資家ともに積極的な買いを入れにくく、需給が細っていたことも極端な値動きの背景にありそうです。

こうした現在の相場キャラクターは、中小型株やグロース株の組み入れ比率が比較的高い「ひふみ投信」にとって非常に厳しいものです。このため2021年は総じて運用成績が冴えず、結局12月も大負け。このため1年リターンも参考指数の+12.74%に対して「ひふみ投信」は+3.13%という酷い結果になりました。2020年の年間リターンは参考指数の+7.39%に対して「ひふみ投信」は+20.52%と驚異的な勝ちをおさめていたわけですが、その貯金をほとんど吐き出した形になります。

ただ、これは「ひふみ投信」の最高運用責任者である藤野英人さんもセミナーなどで明言していますが、「成長株にフォーカスする」という銘柄選択の戦略上、どうしても数年に1度は指数に対して大負けする年があります。ある意味、そういった時期は将来の成長株を割安に“仕込む”時期でもあります。2022年も前半は厳しいでしょうが、金利上昇トレンドを市場がある程度織り込んでくれば、ふたたび成長株が見直される展開があり得るとか。今後に期待です。

もう一つ、運用レポートを見て興味深かったのが現在の組み入れ上位銘柄の顔ぶれ。なんと1位にトヨタ自動車、さらに4位にはデンソーが登場しました。やはりここにきてトヨタグループがEVなどで全面攻勢に出ることを明確にしたことで、「ひふみ投信」としてもこの動きにコミットメントすることを明らかにしたということでしょう。この判断がどういう結果になるのか、非常に興味深いと思います。

【ご参考】
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また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

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