2021年12月31日

資産運用の意味が可視化された1年―2021年の運用成果と資産状況

 

12月30日で東京証券取引所も大納会となり、米国株式市場も31日で2021年の取引を終えます。今年は新型コロナウイルスによるパンデミックも2年に突入し、夏には日本でも感染者が激増するという怒涛の一年でした。一方、ワクチン接種が急速に進み、9月以降は感染者も急減しました。終わってみれば、徐々にですが経済正常化への動きが進んだ1年だったと言えそうです。このため日本株も最終的に前年比で上昇しています。


こうした中でも投資を継続でき、ブログも続けることができたました。あらためて1年間のご愛読に感謝します。そして、自分の資産状況を見直してみると、2021年はまさに資産運用の意味が可視化された1年だったと感じます。2021年最後の更新となりますので、今年1年間で資産がどれだけ増えたのか簡単に計算した上で紹介したいと思います。

例年と同様、資産管理に活用している「マネーフォワードME」を使って確認しました。あくまで簡便な計算なので厳密な数字ではありません。また、例によって具体的な金額は書きません。白いバンに襲われるの避けなければなりませんから。

まず、リスク資産(個別株、投資信託<iDeCo含む>)と無リスク資産(普通預金、定期預金)を合わせた金融総資産は2020年12月末との比較で19.5%増となりました。これは驚くべき数字です。というのも、新型コロナ禍の影響で私の勤務先は依然として経営危機にあり、2021年もボーナスが夏・冬ともに寸志しか出ませんでした。残業も激減しており、年収は20年から若干減少しています。

にもかかわらず資産が増加しのは、リスク資産が大きく増加したからです。こちらは前年比26.8%増となりました。もちろん積立投資による追加資金投入がありますから、それを考慮したディーツ簡便法による年間パフォーマンスは22.2%増となります(計算にはバリュートラストさんの時間加重収益率計算機を使いました)。


グラフでは株式(現物)が大きなウエートを占めますが、ここには自分が買った日米の個別株のほかに祖父から受け継いだ関西電力株と、インデックス投資をスタートさせたときに一括投資したETFが含まれています。また、年金の部分はiDeCoです。見ての通り、きれいな右肩上がり。資産の増加をリードしたのは米国株を中心とした海外株式の上昇でした。

こうして振り返ると、あらためて資産運用の意味が可視化されたと思います。収入が減少しているにもかかわらず資産が増える。これが意味するのは、単純に“儲ける”ことを目的とした運用ではなく、それこそ資産を、そして生活を守るための資産運用ということです。昨年も書いたのですが、もはや現代において資産運用というのは、ある種の生活防衛手段なのです。なぜなら、現代は収入が減少するリスクの方が、投資リスクよりも大きいからです。

まもなく2022年が始まりますが、新型コロナウイルス禍は依然として続いており、経済正常化も道半ばです。オミクロン株の登場など新たな不安要素も多い。ただ、そういった不確実な時代だからこそ、今後も“生活防衛としての資産運用”を続けていこうと思います。それが自分だけでなく家族の生活も守ることになります。嬉しいことに私は今年、家族が増えました。それだけに、ますます自分と家族の生活を守るための資産運用への思いが強まっているのです。その一端でもブログで報告できればと思います。引き続きご愛顧いただければ幸いです。

それでは皆さん、良いお年を。

【ご参考】
資産や日々のキャッシュフローを管理するのに便利なのが家計簿アプリ・ソフトウエアです。私は「マネーフォワードME」を使っていますが、非常に使いやすいアプリとしてお勧め。無料の機能だけでも十分に使えますが、有料版を導入しても十分に価格に見合う価値があります。⇒「マネーフォワードME」

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