早いものでもう4月。街を歩いているの新入社員らしき姿をよく見かけます。もっとも、私の勤務先は零細企業なので定期採用などしておらず、今年も新入社員はゼロです。相場の方は相変わらず堅調で、SBI証券で運用している個人型確定拠出年金(iDeCo)も評価額がどんどん増えています。このほど4月の買付(3月拠出分)が約定しましたが、評価額はまたもや過去最高を更新しました。多くの加入者も同じような状態でしょう。おかげで最近、同じ職場でiDeCoに加入している数少ない後輩社員から、「いろいろアドバイスしてもらったおかけで、本当に助かりました」と言われます。これはiDeCoに限らず、企業型DCでも同じでしょう。個人型、企業型ともにDCは少しクセのある制度なので、やはり後輩から相談されれば、親切に“常識”を教えてあげるべきなのです。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1095%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.075%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
累積損益率は4月17日段階で+35.6%となり、引き続き評価額も含めて過去最高を更新しました。どういったポートフォリオを組んでいるかによって濃淡はありますが、適切な比率で株式に投資している加入者は、それなりに評価額が増加しているはずです。
新型コロナウイルス禍による経済への打撃が続いており、とくに私のような零細企業のサラリーマンは収入が減少しているので、iDeCoのような将来に向けた資産形成が好成績となるというのは、なんとも心理的に救われた気分になります。
そのせいか最近、私に続いてiDeCoに加入していた後輩社員から「iDeCoに加入しててよかった。アドバイスしてもらったおかけで、本当に助かりました」と言われます。私は職場で最初のiDeCo加入者だったので、後輩からいろいろと相談されることも多く、そのつど法令違反にならない範囲で助言してきたからです。
とくに相談内容で多かったのが、コロナ・ショックのような大きな株価下落局面で「一時的に株式ファンドを売却して様子を見た方がいいのでは」というものです。こうした質問に対する答えはいつも同じ。「どうせ換金できるのは何年も先のことなのだから、右往左往せずにポートフォリオのウエートを一定に保つのが年金運用のセオリー」というものです。いまのところこのアドバイスは正解となっているようで、後輩社員の評価額は現在、大幅に増加しています。
しかし、これは何も特別な“投資助言”を与えてるわけではありません(素人が勝手に投資助言すれば、それは法令違反です)。答えている内容は、あくまで年金運用や資産形成、長期投資に関する“常識”、すなわち一般化されたセオリーです。そして運用初心者は、特殊な投資テクニックよりも、まずはこういった“常識”を徹底的に理解することが大切なのだと思います。
こうした問題はiDeCo加入者よりも企業型DCの方が大きいかもしれません。少なくともiDeCoは加入者が自主的に利用しているの対して、企業型DCは従業員に対して事実上の強制加入ですから。恐らく運用についてまったく知識のない新規加入者がかなりいるのでしょう。DC導入企業には加入従業員への教育義務が課されていますが、十分ではないという指摘が依然としてあります。
こうしたことを考えると、やはり先んじてiDeCoや企業型DCを利用している人は、後輩から相談されたときには親切に“常識”を教えてあげるべきなのです。企業型DCに加入したばかりの新入社員などは、かなりとなどっている人も少なくないはずですから。オフィス街で見かける新入社員の初々しい姿を見ながら、そんなことを考えました。
【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン 、松井証券確定拠出年金プラン 、イオン銀行確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。