2021年1月24日

マザーファンドも成長して盤石の体制に―「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」第7期運用報告書を読む

 

ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち主要ファンドの運用報告書が交付されました。さっそく自分が保有している「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の第7期(2019年11月21日~2020年11月20日)運用報告書を確認しました。第7期も順調にファンド規模が拡大したことで運用の安定度、効率がともに一段と高まりました。とくにマザーファンドの規模も大きくなり、盤石の体制になりつつあります。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、6回目となる信託報酬の引き下げを2020年2月21日付で実施しています。こうした姿勢がインデックス投資家の間で評価され、昨年は“コロナ・ショック”による暴落を経ても引き続き安定した資金流入が続きました。このため運用の効率が一段と高まっています。第7期運用報告書によると費用明細上の実質コストは以下のようになりました。

信託報酬    0.104%
売買委託手数料 0.003%
有価証券取引税 0.011%
その他費用   0.038%
合計      0.156%

当該期中から信託報酬が引き下げられたことに加えて、そのほかのコストもすべて前期実績を下回ります。このため第7期の実質コストは0.156%となり、第6期の0.174%から0.018ポイント低下しました。なお、分配金はなしです。運用精度の面ではベンチマーク(MSCIコクサイ・インデックス(配当込み))騰落率が+8.7%に対してファンドの基準価額騰落率が+8.9%となりました。若干の上方乖離となりますが、おおむねベンチマークに連動した運用ができたことになります。

純資産残高は第7期末段階で2097億円となり、第6期末の1432億円からさらに成長しています。このため運用効率が一段と高まり、コストに好影響を与えています。例えば「有価証券取引税」「その他費用」ともに前期を下回っています。信託報酬の引き下げに加えて、こうした運用効率の高まりもファンドのコスト低下につながることがよく分かります。

さらに注目すべきはマザーファンドの規模です。期末段階でのマザーファンドの純資産残高は3009億円となり、前期末の2110億円から大きく増加しました。他のベビーファンドからも順調に資金流入が続いていることが分かります。マザーファンドの純資産残高も3000億円台に突入したことで、ファンドとして盤石の体制となりつつあります。

こうした運用効率の高まりによるコスト低下を信託報酬の引き下げという形で受益者に還元し続けているところが「<購入・換金手数料なし>」シリーズの特徴です。受益者の一人として、引き続き安心して保有と追加購入できます。今後もさらなる効率化と安定した運用を期待したいと思います。

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