2020年11月14日

「金融庁ちょっと教えてシリーズ」は素晴らしいコンテンツ―インチキ臭いユーチューバーの動画なんか必要なし


金融庁は現在、大学・高校などで金融リテラシーに関する出張授業を実施しています。そこで金融に興味を持った人が金融知識や資産形成について学べるように学究・実務分野の有識者による解説動画「金融庁ちょっと教えてシリーズ」の配信を始めました。


これは素晴らしいコンテンツです。投資に興味を持った人は、ぜひ見て欲しい。一流の講師陣が本質的かつ専門的な内容を分かりやすく解説してくれます。しかも無料。これだけの内容をタダで見ることができるのですから、金融庁の太っ腹と熱意にも感心しました。これだけのコンテンツがあれば、最近増えているインチ臭い投資系ユーチューバーの動画なんか必要ありません。

金融庁による動画といえば、これまでは啓発的な軽い内容のものが多かったのですが、今回は相当に学究的・実務的です。講師陣も京都大学経営管理研究部の川北英隆特任教授、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・グローバル・インベスターズ)日本法人の元社長で現在は投資教育家として活躍する岡本和久氏、千葉商科大学人間社会学部の伊藤宏一教授、大阪大学経済学部の安田洋祐准教授、横浜国立大学の西村隆男名誉教授、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの山口勝業会長と錚々たるメンバーがそろいます。

こうした一流の講師陣が、経済成長と株式市場の関係、老後のための資産形成と仕事を通じた社会貢献及びお金の使い方、20代のための金融知識、行動経済学に基づく合理的な資産形成と金融経済の適切な意思決定、人生100年時代の金融経済教育、「分散投資」・「長期投資」の基本などについて専門的に、そして分かりやすく解説しています。

とくに最初に見て欲しいのは岡本和久さんによるレクチャー「『しあわせ持ち』になれる お金、仕事、投資、生き方」です。ここでは金融知識を得たり、資産形成に取り組んだりする際の前提となる本質的な考え方が平易の説かれているからです。


そもそも資産形成などに取り組む目的は、“お金持ち”になることではなく、“しあわせ持ち”になることです。別の言い方をすれば“より良く生きる”ことでしょう。お金は所詮、その手段の一つに過ぎないのですが、どうも手段と目的が転倒しがちなのが私たち凡下の輩の悲しいところ。こうした迷いから解放されるために、認識の時間軸と空間軸を大きく広げようというのが岡本さんの主張です。

認識の時間軸と空間軸を広げるというのは、「現在の自分」を「未来の社会」へと解放すると理解できるのですが、なんとも素敵な考え方です。こうした岡本さんの考え方に私も大きな影響を受けています。
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そのほか、いずれの動画も非常に見ごたえのある内容です。これだけの内容を理解すれば、恐らく現在の日本の金融リテラシーの平均レベルから考えれば、一気に上級者の仲間入りです。金融知識や資産形成に関心を持ったなら、ぜひ見ておいて損はありません。インチキ臭い投資系ユーチューバーの動画なんかを見るより、よほど勉強になるし、時間の有効な使い方になると断言します。

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