2020年11月12日

下げ相場でも参考指数に勝つパターンが復活―ひふみ投信の2020年10月の運用成績













サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2020年10月次運用報告書が出ました。10月の騰落率は-1.68%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-2.84%でした。純資産残高は10月30日段階で1293億円(前月は1313億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6183億円(前月は6567億円)となりました。10月は株式市場もやや下落しましたが、その中でも下げ幅を抑え、参考指数をアウトパフォームしています。下げ相場でも参考指数に勝つ「ひふみ投信」の“守りながら増やす”というパターンが復活しつつあります。

10月はトランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染するなどハプニングに加え、米国の追加経済対策がなかなか決まらないといった弱材料もあって株式市場は軟調に推移しました。米国大統領選挙というビッグイベントを控え、マーケット参加者も様子見の姿勢を強めたことも作用しているようです。

こうした下げ相場でも「ひふみ投信」が参考指数をアウトパフォームしたことは、受益者にとって非常に安心できる展開です。これまで驚異的なパフォーマンスを叩き出してきた「ひふみ投信」ですが、その強さの秘密は下げ局面での強さにあると感じるからです。参考指数が大きく下げたときも、「ひふみ投信」は下げ幅を抑える。あるいは参考指数と同じように下落しても、いち早く値を戻すところがこのファンドの勝ちパターンでした。今年は好調な運用が続いていますが、この勝ちパターンが復活しているようで非常に心強いものがあります。

さて注目の米国大統領選挙ですが、大変な事態になっています。票の集計がなかなか終わらず、バイデン候補が勝利との見方が大勢を占めるもののトランプ大統領も負けを認めず法廷闘争に打って出るなど混沌としています。ただ、上院は共和党、下院は民主党が過半数を抑える情勢となっていることから、急激な政策変更は難しいと見る向きもあります。このためマーケットにはある種の安心感もあるようで、11月に入ってから株価は急上昇しています。この点に関して最高運用責任者の藤野英人社長も次のように述べています。
米国政府の安定化(トランプ氏ほど予測不可能ではない)状況に、バイデン氏が計画している増税策も通りにくく、当面株式市場が好まないような経済政策が打たれることが少ないと予想されています。そのおかげで、株式市場は米国も日本も上昇傾向になっています。今後も大統領選挙の行方は注視をするにしても、よほどの混乱が続かない限り、米国の株式市場の上昇傾向は続く可能性があります。
 新型コロナウイルス禍はいまだ収まらず、欧米だけでなく日本でも感染再拡大の兆しがあるなど不安要素も少なくありませんが、こうした逆風の中でこそ「ひふみ投信」の強みを発揮して欲しいところです。引き続き受益者として期待したいと思います。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回はプレミアムウォーターホールディングス(2588)でした。ミネラルウォーターの宅配やウォーターサーバーの販売事業を展開している企業です。最近は家庭でもミネラルウォーターの宅配やウォーターサーバーを使う人が増えているようで、在宅ワークの増加で需要も拡大したとか。これも一種の“巣ごもり需要”銘柄といったところでしょうか。なかなか面白い企業だと思いました。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、auカブコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

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