日経平均株価が連日にように上昇し、29年ぶりの高値を更新しています。株価が上昇することは喜ばしいことですが、バブル崩壊後30年にわたって株価が低迷してたということですから、我が国のことながら寂しい話です。そんな中、今月も積立投資を実行しました。さすがに今の株価で新規に資金を投入するのは高値掴みに見えるかもしれません。それでも積立投資はそれなりの意味があります。なぜなら、前提となる長期投資の道のりは長く、そして短いからです。
今月も買付けたファンドはいつも通りです。
【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.093% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)
約30年ぶりの株価の高値で始める25年投資、株式ファンドで積立投資のすすめ(モーニングスター)
過去40年の日経平均株価の推移を振り返りながら、株価がピークをつける少し手前の1988年7月、ピークである1989年12月、そしてバブル崩壊後の戻り高値となった1991年3月それぞれのタイミングで毎月1万円をインデックスファンドで積立投資した場合のシミュレーションを紹介しています。これによると、歴史的な高値から積立投資を始めた場合でも、22~25年でリターンが黒字転換することになります。
この結果にはふたつの意味を見出せるでしょう。ひとつは、高値から投資を始めれば積立投資と言えどもリターンが黒字転換するのに20年以上の時間が必要だということ。そしてもうひとつは、「失われた30年」のような歴史的な株価の長期低迷にあっても積立投資なら20年強でリターンが黒字になる可能性があるということです。このふたつ側面をどのように評価するかで、積立投資に対する認識が決まります。
そして、20年強という時間をどう評価するかも、長期投資という手法に対する評価に関わってきます。20年は長い。しかし、短いともいえるからです。例えば30歳で積立投資を始めた場合、20年経てば50歳。もうすっかり中高年です。しかし、まだ50歳。現役バリバリです。そして、その後の人生はもっと長い可能性が高い。
長期投資お道のりは長く、そして短い。だとすると、高値で投資を開始することの意味は、それほど大きくならないわけです。それどころか、それこそ日本株のように長期にわたって低迷する場合こそ、積立投資の効能が生きるとも言えます。問題は、投資に対する時間軸をどのようにとらえるかでしょう。“一括投資か積立投資か”は古くて新しい話題ですが、結局この問いは投資家自身が投資に対してどのような時間軸を持っているのかが問われているのです。