9月も終わり、すっかり涼しくなってきました。この調子で、あっという間に2020年も終わってしまいそうです。今年は新型コロナのせいでで想像もしなかった出来事が相次ぎました。投資環境も“コロナ・ショック”による大暴落があるかと思えば、その後はV字回復に。まったくもって不思議な1年が続いています。今月もいつも通りの積立投資を実行していますが、改めてポートフォリオを眺めて驚きました。資産総額は過去最高に近づいているからです。
今月買付けたファンドはいつも通りで、とくに変化はありません。
【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.093% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)
一時は含み益がほとんどなくなり、中には含み損に転落するファンドもあったのですが、現在では完全に復活した感があります。このため資産総額は“コロナ・ショック”前に記録した過去最高額に迫ってきました。いかにここ数カ月の株価回復が順調だったのかがわかります。
同時に、何とも不思議な感覚に陥りました。実は先日、社会保険料の通知があったのですが、標準報酬月額が低下したことで保険料も下がりました。つまり、収入が大きく減少しているのです。たしかに“コロナ・ショック”以降、私の勤務先は再び経営不振に陥り、現在もリストラの真っ最中。このため今年は夏のボーナスが半減しました。
このように収入が大きく減少しているにもかかわらず、資産総額は過去最高に迫っているのです。まさに現在起こっていることは、金融資産を持つ者と持たざる者の間の分断であり、格差拡大です。皮肉なことにそれは、個人の中でも起こる。私のように収入が減少する一方で、資産総額が増加するという現象においてです。
いずれこの問題は大きな議論を呼ぶことになるでしょう。そのことは個人投資家もしっかりと身構えておいたほうがいい。同時に、現在において株式など金融資産を保有することは、全ての人に認められているという現実も直視するべきなのでしょう。