2020年5月23日

在宅勤務中なのにFXに興じるの?



個人投資家の間で外国為替証拠金取引(FX)が活況だそうです。どうも在宅勤務中なのをいいことにFXをしているサラリーマンが増えているとか。

個人のFX取引活況、在宅勤務が後押し 人気はメキシコペソ(ロイター)

なんだかなぁというニュースです。そもそも在宅勤務中なのにFXに興じている段階でいろいろと問題がありそうな上に、人気の通貨がメキシコペソというのがなんとも。ことさら非難する気はありませんが、どうも日本におけるFX人気にはいびつな印象を持ってしまします。

新型コロナウイルスのパンデミック以来、在宅勤務もすっかり定着してきました。私も現在は在宅勤務と出社が半々といった状態です。在宅勤務は通勤の労力が省けるので非常に楽なのですが、自宅で仕事をするには、それなりの難しさがあるというのも現実です。最大のハードルは集中力を持続するのがなかなか大変ということ。ついダラダラと仕事をしてしまい、生産性が低下するというのは実感としてあります。

一方、別のプレッシャーもあります。在宅勤務だと勤務態度が会社に見えないので、どうしても成果だけで評価されがちに。そうなると出勤時よりも生産性を上げて多くの成果を上げなければならないというプレッシャーを感じてしまう。仕事の成果へのプレッシャーと、ダラダラしたいという自堕落な感情の板挟みとなり、けっこう心理的にしんどいわけです。

なので、在宅勤務中にFXに興じている人が増えていると知って、その大胆さに感心しました。しかも人気の通貨がメキシコペソで、その前はトルコリラが人気だったというのですからふるってます。メキシコペソの人気の秘密は金利の高さだそうですから、あいかわらずFXをする日本の個人投資家は高金利通貨が大好きです。別に批判はしませんが、在宅勤務中だということも含めてプレーヤーのレベルが分かるようで、まあ…ちょっと…ね。

いずれにしても、日本の職場はまだまだ平和だというとでしょう。私もそれぐらいのゆるい職場で働きたいものだと、ちょっとうらやましくすら感じるニュースでした。

【関連記事】
トルコリラの暴落で焼かれた人は改めて為替や投資について勉強し直した方がいい
FXなど通貨取引が個人投資家の資産形成に適さない理由(附・参考図書紹介)

関連コンテンツ