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2020年5月25日
特別定額給付金10万円を何に使うか
ついに我が家にも届きました。「特別定額給付金」の申請書です。新型コロナウイルスによる行動制限などで経済活動が大打撃を受けたことで、緊急経済対策として1人当たり10万円が給付されます(我が家は夫婦2人暮らしなので世帯合計では20万円)。さて、この10万円を何に使えばいいのでしょうか。
特別定額給付金は既にマイナンバーカードを使ったオンライン申請が始まっているのですが、どうも行政の現場が混乱しているようです。紙の申請書の方が現場も負担が少なそうなので、慌てずに申請書が届くのを待っていました。それがようやく到着です。あとは必要事項を記入し、本人確認と口座確認書類のコピーを添付して郵送すれば手続きは完了。さっそく手続きすることにしました。
思わぬ形で臨時収入があるわけですが、問題はこの10万円を何に使うかです。投資ブロガー的には、やはり個別株やETF、投資信託などを買いたいところですが、今回ばかりはちょっと自重します。我が家ではこの10万円をすべて貯金に回すことにしました。なぜなら、生活防衛資金を積み増す必要があると判断したからです。
現在、株価こそ“コロナ・ショック”による暴落から回復基調にありますが、実体経済へのダメージは依然として大きなものがあります。この3カ月ほど世界の生産・消費活動がストップし、今後も完全再開には時間がかかるはずです。そうなると、ある意味で新型コロナウイルスのパンデミックによる経済的打撃が顕在化してくるのはこれからでしょう。
実際に私の足元でも非常に危機的な状態になっています。私は零細企業のサラリーマンですが、勤務先企業はここ数カ月で売上高が激減し、まさに経営危機が迫ってきました。現在、倒産回避のためにあらゆる手段を講じているわけですが、こうなると今後はボーナスの大幅減少、あるいは一時的な給与カットもあり得る状況です。
こういう状況になると一番大事なのは手持ちのキャッシュを厚くすることというのは家計も企業も同じです。そこで特別給付金の10万円を生活防衛資金の積み増しに使うことにしたのです。
もちろん、こうした使い方をすべきというつもりは毛頭ありません。それぞれの家計は千差万別ですから、お金の使い方に唯一の解などありません。各家庭の事情に合わせて使えばいいのです。引き続き安定した収入が見込めるなら、それこそ積極的に消費に回して、経済の回復に貢献するのもいいでしょう。もちろん、投資に回してもいい。
それよりも大切にしたいのは、せっかく特別給付金という形で臨時収入があるのだから、これを機会に家計の再点検をするべきだということ。そうすることで、それぞれの家庭における最適なお金の使い方が見えてくる契機になるように思います。