2019年11月23日

「SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)」が信託報酬を引き下げ



SBIアセットマネジメントが超低コストパッシブファンド「SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)」の信託報酬を2019年12月18日から引き下げると発表しました。

運用管理費用(信託報酬)の引き下げについて SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)(SBIアセットマネジメント)

日本を含む先進国株式に投資するパッシブファンドとしてカテゴリ最安値の信託報酬となります。他の超低コストインデックスファンドと比べると、やや注目度で劣る印象のある「雪だるま(先進国株式)」ですが、個人的には非常に可能性を秘めたファンドだと思っているので、今回のコスト引き下げで魅力が一段と高まりました。

「SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)」は、海外ETFを通じて日本を含む先進国株式に投資するパッシブファンドです。ファンド・オブ・ETFsですから、ファンドの信託報酬に加えて投資対象ETFの信託報酬がかかります。今回のコスト引き下げで、ファンドの信託報酬は0.062%(税抜)となり、これに投資対象ETFの信託報酬0.0345%程度を加えた実質的な負担は0.0965%(税抜)となりました。0.1%台を割り込む画期的な低コストを実現しました。

ちなみに「雪だるま(先進国株式)」のベンチマークは日本を含む先進国株式の指数であるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス。日本では先進国株式インデックスファンドのほとんどが日本を除く先進国株式の指数であるMSCIコクサイ・インデックスを採用していますから、その点でも「雪だるま(先進国株式)」はユニークなファンドです。MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとする先進国株式インデックスファンドを含めても、今回の信託報酬引き下げで「雪だるま(先進国株式)」は先進国株式カテゴリーで信託報酬最安値を更新しました。

これで「雪だるま(先進国株式)」の魅力が一段と高まったと思います。FoETFsという運用方式については好みの分かれるところですが、個人的には非常に面白いと思う。というのも、一般的なインデックスファンドのように現物でポートフォリオを組むよりも、単純にETFを買い付けるだけの運用のほうが手間暇を削減できる可能性があるのではと考えているからです。これだけ信託報酬の引き下げ競争が続くと、いずれファンドのコスト構造自体がそのファンドの持続性を左右する可能性が出てくるでしょう。その時にFoETFsのような“単純さ”というのは威力を発揮するかもしれません(その代わりに、運用精度の面ではやや不安がありますが)。

こうしたことも考えると、「雪だるま(先進国株式)」は引き続き注目のファンドであり、投資対象としても有力な選択肢になり得ると思います。

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