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2019年7月8日

日本株は歴史的割安状態―ひふみ投信の2019年6月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年6月次運用報告書が出ました。2019年に入ってからは5カ月連続で参考指数をアウトパフォームするなど好調の「ひふみ投信」、6月の騰落率は+2.1%でした。参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+2.8%でしたから、久しぶりに参考指数を若干アンダーパフォームしたことになります。純資産残高は6月28日段階で1285億円(前月は1256億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7402億円(前月は7242億円)となりました。さすがに連勝は止まってしまいましたが、まずますの結果だったと思います。ある意味で今は仕込み時ということかもしれません。

6月の株式市場は米国によるメキシコへの関税措置の可能性など貿易摩擦への懸念から大幅下落してスタートしました、その後はメキシコへの関税措置が回避されたことや米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げの可能性に言及するなどで投資家のマインドが改善しています。日本株は好材料と悪材料の綱引きで方向感なく推移し、手掛かり材料難から手控えムードもあり出来高は非常に閑散としたものになりました。

総じて米国株が優勢な傾向が続いており、日本株は冴えない展開ですが、一方で日本株はバリュエーション的には歴史的割安状態にあるというのが「ひふみ投信」の見方です。その意味では、いまのうちにしっかりと有望銘柄を仕込んでおくべきタイミングなのかもしれません。最高運用責任者の藤野英人氏も今後の運用に関して対のように書いています。
日本株はバリュエーション的に歴史的割安圏にあります。日本株に対して弱気になる必要はありません。株価収益率(PER)や株価純資 産倍率(PBR)の観点から割安で、かつ今期および来期に増益見通しの企業に投資をすることが長期的には報われる状態にあると考えています。
(中略)
消費税増税を控えているので、内需の消費関連銘柄の株価のパフォーマンスが落ちることを想定し、その他のセクターの銘柄の中でより割安で成長性が高い銘柄にシフトをしていきたいと考えております。
このあたりのポートフォリオの入れ替えがどれだけ奏功するのか期待したいところです。2019年に入ってから好調が続いている「ひふみ投信」ですが、ぜひこの調子で頑張って欲しいと受益者の1人として思います。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回はグレイステクノロジー(6541)。工作機械のマニュアル制作を請け負う会社です。こんな会社があることを初めて知りました。工作機械メーカーではなく、マニュアル制作会社に投資するというのは全く盲点でした。よくこんな会社を探してきたと思う。このあたりの銘柄選択は、いかにも「ひふみ」らしいと感心しました。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、カブドットコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

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