2019年6月13日

大幅下落も5カ月連続で参考指数を上回る―ひふみ投信の2019年5月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年5月次運用報告書が出ました。入院中だったこともあって遅ればせながらですが定例ウオッチです。2019年5月の「ひふみ投信」の騰落率は-5.9%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-6.5%でした。純資産残高は5月31日段階で1256億円(前月は1331億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7242億円(前月は7666億円)となりました。5月の株式相場は米中貿易戦争激化によって大幅下落となりましたが、なんとか参考指数と比べると下落幅を抑えることができています。これで「ひふみ投信」は5カ月連続で参考指数を上回る運用成績を維持したことになります。

5月は米国のトランプ大統領が中国からの輸入品に対する追加関税を発動させるなど米中貿易戦争が激化したことで株式相場も全面安の展開となりました。さらに米国は中国のIT機器大手であるファーウェイとの取引を事実上禁止するなど中国に対する締め付けを強めており、この悪影響が半導体などハイテク部品関連へと波及しています。メキシコへの関税措置も検討されると、今度はメキシコ生産している自動車メーカーへの悪影響が懸念されるなど、とにかく悪材料が次々と出てくる展開でした。

非常に難しい局面ですから、今後の運用の舵取りが非常に気になるところです。最高運用責任者である藤野英人さんは「現金比率を少しだけ上昇させました。あとは中国株の割合を減らすと同時に米国株式の中でも米中貿易戦争の影響を受けにくい銘柄の比率 を上昇させました」と書いています。日本株なら輸出ハイテク銘柄を減らして、AI関連など新規産業と、地味で地道ではあるけれども時代の変化をとらえて業績を上げ続ける会社に資金をシフトさせているとのことです。こうしたポートフォリオの組み換えが吉と出るか凶と出るか、受益者の1人として見守っていきたいと思います。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回は日本電産(6594)。ご存知、モーターの大手です。最近は生活のあらゆる場面でモーターが使われているのですが、そうした生活に不可欠な製品を作っているのがこの会社です。今後、モーターの需要は増えることはあっても減ることはなさそうですから、間違いなく優良銘柄でしょう。

【ご参考】
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また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

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