2019年5月24日

ニッセイAM「<購入・換金手数料なし>シリーズ」6本が信託報酬を引き下げ―先駆者には別格の偉大さがある



ニッセイアセットマネジメントは超低コストインデックスファンドシリーズ「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち6本の信託報酬を6月27日から引き下げると発表しました。

<購入・換金手数料なし>シリーズ6ファンドの信託報酬率引下げ(投資信託約款変更)について(ニッセイアセットマネジメント)

最大の注目は看板ファンドである「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」。なんと信託報酬が0.1%の壁を破り、0.0999%以内(税抜き)となります。日本でも個人向けに販売されている投資信託の信託報酬がベーシスポイント(0.01%=1ベーシスポイント)の世界に突入したわけで、これは画期的なことです。ニッセイAMは、まさに未開の地平を切り開きました。そして、何事も先駆者と追随者との間には隔絶した差があります。やはり先駆者には別格の偉大さがあるのです。

今回、信託報酬が引き下げられるのは以下の6本です(カッコ内は引き下げ後の税抜信託報酬)。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」(0.0999%以内)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド」(0.14%以内)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド」(0.12%以内)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」(0.14%以内)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」(0.14%以内)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド」 (0.14%以内)


今回の信託報酬引き下げは「<購入・換金手数料なし>シリーズ」として5回目。シリーズの純資産残高が増加するのに合わせて断続的に信託報酬を引き下げていくという主体性のある精神は健在です。そして、やはり最大のポイントは「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」でしょう。ついに信託報酬は0.1%を下回り、先進国株式インデックスファンドのカテゴリーで最安値を更新しました(そのほかの5本も各カテゴリーで最安値に並びます)。

日本で個人向けに販売されている投資信託の信託報酬が、ついに0.1%未満となることはインデックスファンドだけでなく投資信託全体にとっても画期的な出来事でしょう。ニッセイAMによる今回の今回の信託報酬引き下げは、まさにメルクマールとなる出来事のように感じます。

もう一つ重要だと感じるのは、数年前から続いているインデックスファンドの低コスト競争においてニッセイAMと「<購入・換金手数料なし>シリーズ」は、常にカテゴリー最安値を“更新”し続けていることです。つまり、最初に信託報酬0.1%の壁を破ったように、低コスト競争においてニッセイ「<購入・換金手数料なし>シリーズ」は常に“挑戦者”であり、“先駆者”であり続けたわけです。

競争において先駆者は常に追随者によるキャッチアップにさらされます。ですから、今回引き下げられた信託報酬もいずれ競合ファンドに追いつかれるでしょう。しかし、やはり先駆者と追随者の間には偉大さにおいて隔絶した差があるものです。

少し話がそれますが、最近では珍しくなくなった日本人メジャーリーガーの中で、米国で最も尊敬されているのは野茂英雄だという説があります。それは野茂英雄が“挑戦者”であり“先駆者”だったからです。さすが米国人は先駆者の偉大さというのは別格だということをよくわかっているのでしょう。

「<購入・換金手数料なし>シリーズ」が“先駆者”としての挑戦を続けている限り、受益者は安心してファンドを保有し、積立などを続けることができます。私も受益者の1人として「<購入・換金手数料なし>シリーズ」には、こうした“先駆者”“挑戦者”としての偉大さを今後も追求し続けて欲しいと願っています。

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