2019年1月27日

累計250万PVを達成しました―普通の庶民たちが「投資とは何か」を語り始めた



このほど、このブログのページビュー累計が250万に到達しました(右下カウンターを参照)。2015年1月1日にブログを開始し、15年9月にGoogleBloggerに引っ越したので現在のPVカウンターはGoogleBloggerに移ってからの数字です。これもひとえに読者の皆様のおかげです。好き勝手に書き散らかしているだけのブログでも、これだけのPVになるとはちょっと感動です。また、ブログを始めてから今年で5年目に入りましたが、日本の投資を取り巻く環境も少しずつ変わってきました。なにより普通の庶民たちが「投資とは何か」を語り始めたように感じます。

私がブログを書き始めた最初の動機は、ちょっとした恩返しという意味合いでした。私が本格的にインデックス投資を始めたの2013年ですが、当時は個人ブログこそ貴重な情報源でした。個人型確定拠出年金(iDeCo)にいたっては個人ブログが唯一の情報源だった感すらあります。そこで自分も同じように普通の庶民が投資や資産形成に取り組む際に少しでも助けになるようなリアルな情報を提供しようと思ったのです。

同時に、ブログを通じて考えたいことがありました。それは庶民にとって「投資とは何か」ということです。このことに関しては、ちょうど累計150万PVを達成したときの記事で書いたのですが、我ながら言いたいことが書けているので今回も再掲します。
日本では、まだまだ「投資」という言葉に独特の意味付けがなされています。どちらかというと負のイメージも強く、いまだに日常生活で表立って「投資している」と発言することが躊躇される状況です。そんな中で、庶民でも投資が普通のこととして語られるようになるには何が必要かを問うことがこのブログを始めたときのモチーフでした。

そもそも投資はリスクがあるだけに、軽々に他人に勧めるべきものではありません。また、日本では一般性のない特殊は投資手法ばかりがクローズアップされ、それが普通の人から投資を遠ざけている原因でもあります。つまり、庶民に対して語るべき「投資とは何か」が日本では決定的に欠けているのです。

そんなとき、インデックス投資という誰もが実践可能な一般性のある投資手法を知りました。これをベースにすることで「庶民にとって投資とは何か」「普通の庶民でも実践可能な一般性のある投資手法」について語ることできると思った。だからブログのサブタイトルを「教養としての国際分散投資の研究と実践」としたのです。「庶民にとって投資とは何か」を考えることは、現代の教養だと考えているからです。

もうひとつブログを書くモチベーションとなったのが日本の庶民が置かれている劣悪な投資環境でした。日本のリテール向けの金融商品というのは、商品の品質やサービスではなく、一般人と金融機関の間にある「情報の非対称性」を徹底して利用し、それを金融機関の収益につなげるようなものがあまりに多すぎる。ようするに、いつも庶民は金融機関にハメ込まれてきたのです。そういった異常な状態に少しでも異議を唱えたかった。ときどき過激な文章を書いていた理由です。
いまでもこの認識に大きな変化はありません。ただ、「投資」よりもっと広い意味を持った「資産形成」という言葉の方がふさわしいのかもしれません。だから、このブログを通じて考えているのは、庶民にとっての「投資とは何か」であると同時に、庶民にとっての「資産形成とは何か」でもあります。

そして実際に日本の投資や資産形成を取り巻く環境も大きく変化しているような気がします。私と同じように庶民にとっての「投資とは何か」「資産形成とはないか」について語り始める人が増えているのではないでしょうか。こうした声を受けて、行政や金融機関の姿勢も少しずつ変わってきました。「つみたてNISA」の登場やiDeCoの加入者拡大が進められ、インデックスファンドの低コスト化も急速に進みました。

普通の庶民たちが声を上げることで、業界や行政を動かしてきたのだと思います。私のブログはそれほど大きな影響力があるとは思いませんが、少なくともこうした大きな動きの末席ぐらいに並ぶことができたのなら、これほど光栄なことはありません。

最近はプライベートが忙しく、更新頻度も落ちているのですが、なんとか今後もブログを続けていきたいと思います。また、今年は私生活でも大きな変化があります。家庭を持つことになりました。だから、これからは庶民の家庭にとっての投資とは何か、資産形成とは何かということを真剣に考えようと思います。今後は、そういった視点からの記事も書いていきたいと思います。その意味では、このブログも新しいステージに入るのかもしれません。今後ともよろしくお願いいたします。

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