2018年9月27日

初心者もちょっとしたアドバイスでコツコツ投資家になる―今月の積み立て投資(2018年9月特定口座)



毎年のことですが、この時期は仕事が猛烈に忙しいです。おかげでブログの更新だけでなくTwitterでのつぶやきも少なくなったぐらい。ただ、そんな状態でも自動積み立てサービスで今月の投資が実行されているわけですから、やはりコツコツ投資は偉大なのです。そんな中、ちょっとおもしろいこともありました。投資に関してまったくの初心者でも、ちょっとしたアドバイスがあれば立派なコツコツ投資家になるのだということを実感したのです。

今月買付けたファンドは以下の通りです。

【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.109% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)

引き続き先進国株式インデックスファンドはニッセイアセットマネジメント「<購入・換金手数料なし>」を、新興国株式インデックスファンドは三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim」をそれぞれ購入する両建て戦略です。そしてコアの商品はあいかわらず「世界経済インデックスファンド」。バランス型インデックスファンドを軸に個別資産クラスのインデックスファンドでウエートを微調整するやり方です。これならリバランスも数年に1回ぐらいのペースで大丈夫なのでじつに気楽なものです。

そんな中、ちょっとおもしろい体験をしました。仕事関係の知人から珍しく飲みのお誘いが。なんだろうと思っていたら、どうも私が投資や金融商品にちょっと詳しいということを聞きつけたらしく「勤務先の企業型確定拠出年金に加入しるんだけど、どの商品を買ったらいいのか分からないからアドバイスして欲しい」という相談でした。

そこで中華料理屋でビールを飲みながら約2時間、DCやインデックスファンドを使った国際分散投資、積み立て投資についてレクチャーしたところ、えらく感心したようでした。もっとも、投資はあくまで自己責任ですから私も具体的なことを強く推奨するわけにはいきません。ある程度の原理原則を紹介した上で、あとは自分で良質な入門書を読んで勉強するように勧めたわけです。そして紹介したのが以下の2冊でした。



田村さんの本は確定拠出年金の簡便にして概括的な入門書として、水瀬さんの本は実践的なインデックス投資の入門書として推薦しました。その日は、それでお開きとなりました。

それから数日後、その知人からメールが来たのですが、2冊とも読み終えて非常に勉強になったという御礼の内容でした。さらに私が紹介した2冊以外にも自分で気になる本を買って読んだのだとか。それがこの本だそうです。



驚いたことに、その知人はすっかりコツコツ投資を理解するようになっていました。アセットアロケーションと資産配分も自分で決めて、企業DCも低コストなインデックスファンドにスイッチングしたとか。さらに「つみたてNISA」も口座開設して本格的に積み立てによる国際分散インデックス投資を始めたそうです。つい先日までは投資についてほとんど何も知らなかったのに、いまや立派なコツコツ投資家の誕生です。

やはり学びというのは、ちょっとしたきっかけなのだと実感しました。また、その知人はそれまで真剣に悩んでいたのでしょう。だからこそ、ちょっとしたきっかけさえあれば、やはり真剣に学ぶのです。だから、もし周りに同じような問題について真剣に悩んでいる人がいたら、アドバイスしてあげるべきでしょう。もちろん、軽々に投資を他人に勧めるのは問題があります。だったら、良質な入門書を教えてあげましょう。真摯に考えている人なら、きっとそこから自分で学び始めるに違いないのですから。

【ご参考】
積み立て投資についての入門書は、カン・チュンドさんの『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』と星野泰平さんの『終わりで大きく儲かる「つみたて投資」』を挙げておきます。ぜひ参照してみてください。

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