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2018年7月1日
長期投資のためには信頼できるファンドを選びたい―今月の積み立て投資(2018年6月特定口座)
あっという間に6月も終わり、2018年も半分が終わりました。なんとなく株式相場は国内外ともザワザワした感じがありますが、積み立て投資家にとってはこの程度のボラティリティは、ほとんど気になりません。このあたりが長期・積み立て投資の魅力でしょう。6月もいつも通りの買付を実施しました。また、ここにきて再びインデックスファンドの低コスト競争が再加速の兆しです。ファンド間の競争が激化していますが、やはり長期・積み立て投資を実践している者として、信頼できるファンドを選ぶことが非常に重要だという思いを新たにしています。
6月もとくに変化なく積み立て投資を実践しました。買い付けたファンドもいつもの通りです。
【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「たわらノーロード新興国株式」
(信託報酬:税抜0.34% 信託財産留保額:0.3%)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)
うれしい知らせもありました。先日の記事でも書きましたが、私が保有・積み立て投資しているニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬が8月21日に引き下げられることに。年率がなんと0.109%(税抜)。ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬が引き下げられるのは今回で4回目です。こうして純資産残高の増加の成果を既存の受益者にしっかりと還元してくれると、ますます安心して保有と積み立て購入を続けることができます。
改めて思うのですが、やはり長期投資のためには信頼できるファンドを選ぶことが非常に大切です。とくに最近はインデックスファンドの低コスト化が一段と進んでいますから、おそらく今後は淘汰も始まるでしょう。せっかく積み立てファンドが繰上償還されたり、あるいは純資産残高が増加してもその果実が受益者に全く還元されないようなことになると非常に寂しいですから。
では信頼できるファンド選びのポイントはどのあたりにあるのでしょうか。私は以下のポイントに注意してインデックスファンドを選んでいます(なお、アクティブファンドを選ぶポイントはまったく別にあります)。
①信託報酬が資産クラス最安値相当水準であること
②純資産残高が大きく、安定した資金流入が続いていること
③継続的に信託報酬を引き下げた実績があること
信託報酬の安さに注目するのはインデックスファンドを選ぶ際のイロハのイです。純資産残高が大きく、安定した資金流入が続いているファンドを選べば繰上償還のリスクも減るでしょう。そして、最近のようにインデックスファンドの低コスト競争が続いている中では、断続的にコストを引き下げた実績のあるファンドを選びたいところです。積み立てを始めたときは信託報酬が最安値だったのに、いつのまにか時代遅れのコスト水準になってしまい、ファンドを乗り換えなければならなくなるようでは余計な手間暇がかかってしまいます。
さらに望ましいのは、コストの引き下げに合理性があることかもしれません。つまり、純資産残高が増加しているから信託報酬も低下するファンドに注目したい。なぜなら、合理的理由のないコスト引き下げは、サステイナブルでない可能性があるからです。今後もインデックスファンドの低コスト競争が続くとすると、どこかのタイミングでコスト引き下げのサステイナビリティに注目が集まるのではないでしょうか。
そして、純資産残高の増加に応じて信託報酬を引き下げるというのは、それまでファンドに資金を託し続けた既存の受益者を大切にしているということも意味します。それはフィデューシャリーデューティーを重視しているということです。そういったファンドこそ信頼できるといっていいでしょう。
もちろんファンド選びの基準はほかにもあります。ですから、今回紹介したポイントはあくまで個人的な見解として参照していただければ幸いです。「つみたてNISA」が始まったことで、これからインデックスファンドの積み立て投資に挑戦しようと考えている人も多いかもしれません。そういった人には、ぜひ長期投資のために自分なりに信頼できるファンドを見つけて欲しいと思います。