2018年3月28日

「i-mizuho」シリーズ10ファンドの繰上償還が決定―インデックスファンドの大リストラ時代到来か



ブラックロック・ジャパンのインデックスファンドシリーズ「i-mizuho」10ファンドの繰上償還が正式に決まりました。

i-mizuhoインデックスシリーズ一部ファンドの信託終了について(ブラックロック・ジャパン)

意義申し立てが受益者議決権の3分の1に達さなかったとのことです。これで私が保有する「i-mizuho東南アジア株式インデックス」も4月27日で運用を終了し、繰上償還となります。今回、一気に10ファンドも繰上償還されたことで、いよいよインデックスファンドの大リストラ時代が始まったかのような印象を受けました。今後、ファンド選びでは従来以上に繰上償還リスクというものを考えなければならない時代になったのかもしれません。

「i-mizuho東南アジア株式インデックス」 は、東南アジア株式に投資できる数少ないインデックスファンドだっただけに、今回の繰上償還はじつに残念。議決権行使でも「反対」票を投じたのですが、やはり大勢にあがなうことはできなかったということです。今回の決議で「i-mizuho東南アジア株式インデックス」を含めて以下の10ファンドが4月27で一斉に繰上償還されます。

i‐mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)
i‐mizuho先進国インフレ連動債券インデックス
i‐mizuhoオーストラリア債券インデックス
i‐mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジあり)
i‐mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジあり)
i‐mizuho欧州株式インデックス
i‐mizuhoオーストラリア株式インデックス
i‐mizuho東南アジア株式インデックス
i‐mizuho中国株式インデックス
i‐mizuho先進国リートインデックス(為替ヘッジあり)

いずれも純資産残高が伸びずに運用の継続が難しくなったことが理由です。規約上、仕方がないこととはいえ、やはりこれだけのファンドが一気に繰上償還されるとなると、いろいろと思うところがあります。やはり、インデックスファンドも大リストラ時代に入りつつあるのではないかということです。

おりしも時を同じくして、三井住友トラスト・アセットマネジメントも「SMT日米インデックスバランス・オープン」の繰上償還を提案しています。

信託終了(繰上償還)(予定)のお知らせ(三井住友トラスト・アセットマネジメント)

「SMT日米インデックスバランス・オープン」は2017年2月27日設定ですから、わずか1年ちょっとの命でした。純資産残高がわずか2000万円程度と低迷していましたから繰上償還もやむなしと思う反面、1年ちょっとでの判断に驚きもします。

こういった純資産残高が低迷するインデックスファンドの繰上償還は今後増えるのでは。現在、インデックスファンドは信託報酬の劇的な低下が進行していますが、これは言い換えると運用会社の収益性がそれだけ低下するということです。そうなると運用会社も業務の効率化を進めなければ事業の継続がしんどくなる。そこで低迷しているファンドは繰上償還し、成長しているファンドに経営資源を集中しようとするのは自然な流れでしょう。

こうしたことを考えると、個人投資家も今後はファンド選びで今まで以上に繰上償還リスクというものを考慮する必要が出てきます。とくに一般NISAや「つみたてNISA」で購入するときは要注意。なぜなら、せっかく購入したファンドが繰上償還されてしまうと非課税の投資枠を無駄に消費してしまうからです。その意味で「i-mizuho」シリーズは当初、みずほFG専用のNISA囲い込み戦略商品として誕生しただけに今回の繰上償還は皮肉だし、実際にNISAで購入していた人は大打撃でしょう。

やはり純資産残高が大きいファンドを選ぶということが非常に大事になる。また、設定から間がなく、まだ純資産残高が小さいファンドを買う場合も旺盛な資金流入が継続的に続いてるファンドを選ぶことが大切になります。これはファンド選びの基本だけれども、そういった基本をもう一度、確認することが大切になったと言えます。

さて、「i-mizuho東南アジア株式インデックス」が繰上償還されたことで戻ってくる資金をどうすべきか。海外ETFを別にすると、とりあえず「NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信」「NEXT FUNDSマレーシアKLCI連動型上場投信」といったETFを買い増すしか当面は代替手段がなさそう。ただ、タイとマレーシア以外の東南アジア(例えばインドネシアやベトナム)にも投資したいですから、ぜひ新しい東南アジア株式インデックスファンドやETFが低コストで登場するのを期待したいところです(運用会社さん、ぜひ作ってください)。

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