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2018年2月10日
がんばれ!高梨沙羅ちゃん
平昌オリンピックが開幕しまた。今回も日本選手団の活躍を期待していますが、なかでも私がいちばん応援しているのが女子スキージャンプの高梨沙羅ちゃん。今シーズンは優勝から遠ざかっていますが、ぜひオリンピックの舞台で大爆発を期待したいところです。ちなみに彼女はクラレ所属です。
クラレ高梨沙羅選手応援サイト(クラレ)
私もクラレの株主の1人として沙羅ちゃんを応援しますよ。
高梨沙羅ちゃんといえば、ワールドカップでは男女歴代最多タイの通算53勝を達成したスーパースター。普通の日本人にはピンとこないかもしれませんが、ウインタースポーツがメジャーな欧州や北米(カナダなど)では既に伝説の選手です。今シーズンはまだ優勝がありませんが、それでもオリンピックでは金メダルの有力候補であることに違いありません。それぐらい凄い選手なのです。
ところが、どうも日本では最近、ネットなどでクソみたいなバッシングが起こっているのが頭にくる。だいたいバッシングのネタは限られていて、「化粧が濃くなった」に始まり、最近では「愛車が2000万円もするベンツ」というやつです。ようするに「化粧にうつつをぬかしたり、高級車を乗り回しているから勝てなくなった」というものです。こういうバッシングに対しては、はっきり書くけど、うるせーよ、バカ。
こんな馬鹿げたバッシングをする人は、トップアスリートの競技外での仕事というものが分かってない。この点に関しては、既にネットでも真っ当な反論がありました。
高梨沙羅ちゃんの悪口言うヤツはこれを読め!!!(More Access! More Fun!永江一石のITマーケティング日記)
ウインタースポーツというのはワールドカップなどで世界各地を転戦しなければならないし、練習場の確保も必要。競技道具も高価です。つまり、むちゃくちゃ金がかかる。とくに日本ではマイナースポーツとされがちなので、活動資金を集めるのが大変なのです。そんな中で高梨沙羅ちゃんを応援しているのが資生堂やメルセデスベンツなどスポンサー企業です。だから、化粧をして表彰台に登り、メルセデスベンツで移動するのは当然。まさにスポンサーに対して仁義を通している。
だから、沙羅ちゃんは決してチャラチャラしているのではない。自分を支援し、応援してくれる人たちに対して極めて誠実なのです。例えば沙羅ちゃんの所属が、なぜクラレなのか。それはクラレの応援サイトにも紹介されていますが、まだ沙羅ちゃんが潤沢な活動資金を確保できずに困っていた時に、たまたま沙羅ちゃんの伯母さんがクラレの欧州子会社に勤務していて、会社に支援を求めたことがきっかけです。それを受けてクラレグループ全体で沙羅ちゃんを支援することになった。
こういう判断をできるクラレは偉い。クラレという会社には伝統的にこういった社風があります。オーナーであり2代目社長だった大原總一郎氏などは棟方志功や河井寛次郎のパトロンでした。私は、クラレのこういった社風が好きで自分の個別株ポートフォリオのコアに置き、コツコツと株を買い増してきました。だから、沙羅ちゃんを応援するというのも大賛成。ドシドシやるべしと思うのです。
そして沙羅ちゃんのクラレに対する態度も素晴らしい。たまたまクラレの関係者から聞いた話なのですが、いまやスーパースターとなった沙羅ちゃんには、クラレよりも高額のスポンサー料で所属をオファーする企業がたくさんあるそうです。しかし沙羅ちゃんは最初に自分を支援してくれたクラレに対する仁義を通し、今もクラレ所属を希望し続けてくれているとか。なんて誠実な子なんだ。株主として、もっと支援しなさいと言いたいよ。
沙羅ちゃんというのは、そういう子なのです。だから化粧して競技に臨むのも誠実さの表れだし(もちろん、本人が化粧に対して興味があるということもあります。若い女性なのだから当たり前でしょう)、ベンツを買うのも当然。トヨタから高額のギャラを貰ってCMに出ておきながら、交通違反で検挙され、おまけにその時に乗っていた車がアメ車だったことでトヨタの面目を潰したどこかの男性アイドルとは違うのですよ。
だから沙羅ちゃんには、しょうもない小市民的消費者意識に凝り固まったバッシングなど無視して、平昌ではのびのびと飛んでで欲しい。金メダルが獲れればベストだけれど、それ以上に自分らしさを大切にして、おもいっきり楽しんでジャンプして欲しいものです。そうやって女性が自由に飛び立つことは、彼女を応援しているスポンサーのみならず、真面目にスポーツを楽しんでいる人の共通の願いに違いありません。だからクラレの株主としても、全力で沙羅ちゃんを応援したいと思うのです。