2018年2月2日

個別株に投資するなら優良企業を選ぶべし―日本郵船が復配しました



私が保有している個別株のひとつに日本郵船があります。2016年の海運不況で業績が大幅に悪化し、ついには無配転落していました。しかし17年に入ってからは海運不況も底入れし、業績も好転するなど明るい光が指し始めました。このほど2017年度第3四半期(4~12月)の決算が発表されましたが、ようやく復配を発表しています。

配当予想の修正に関するお知らせ(日本郵船)

零細とはいえ株主として非常に嬉しい。厳しい含み損にも耐えている甲斐がありました。そしてもうひとつ大事なことを教えてくれます。それは「個別株に投資するなら優良企業を選ぶべし」ということです。

個別株投資の醍醐味は、やはりなんといっても配当です。増配になるのが嬉しいのは当然ですが、復配にはそれすらも超えるなんとも言えない喜びがあります。なぜかという、株主として自分が投資した企業とともに苦難を乗り越えたという感覚が生じるからです。こうした感覚は、個別株投資でしか味わえないでしょう。それは「投資家」としての意識よりも「オーナー」「資本家」としての意識が強くなるということであり、企業の事業戦略に対して強くコミットメントするからだこそとも言えます。

そして改めて思うのは、こうした感覚で個別株に投資するなら、投資対象として強い財務基盤や業界シェア、優位技術などを持つ優良企業を必ず選ばなければならないということです。優良企業だからこそ、不況になっても株主として一緒に耐え忍ぶことができる。そして、いずれ復活する。それが優良企業ということです。ちなみに今回の海運不況では、日本郵船のライバルだった韓国の韓進海運が破綻しました。結局、企業としての蓄積や基礎体力が違ったのです。

優良企業といわれる銘柄は値動きも小さいので大きく儲けることは難しいでしょう。しかし、個別株投資というのは文字通り個別企業のリスクを全面的に負います。そのリスクを過小評価してはいけない。やはり個別株投資の大原則としてボロ株などは買ってはいけないということ。株式市場の値付けというのは個人投資家が想像する以上に的確なもので、ボロ株の株価がボロいのは、やはりその企業自体がボロなのです。

私が保有する日本郵船株は、まだ含み損の状態ですが今回の復配をきっかけに更なる復活を期待しています。いよいよ今年から日本郵船と商船三井、川崎汽船のコンテナ船事業を統合して生まれたオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)も営業を開始します。激しい競争が続く世界のコンテナ船事業で、文字通り“日本一丸”となって戦うわけですからなんとしても頑張ってもらわにといけない。

ちなみにONEの出資比率は商船三井と川崎汽船がそれぞれ31%に対して日本郵船は38%。やはり今後も日本の海運業は日本郵船が牛耳を取って世界と戦うということ。それは日本の海運業の歴史的経緯から見ても当然のことであるし、日本郵船という会社が背負う使命でもあります。そして、私にとって日本郵船という会社の株を持つというのは、そういった歴史的使命にコミットメントすることを意味しています。

【関連記事】
投資家意識と資本家意識―海運3社のコンテナ船事業統合に想う

(注:本稿は特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。)
スポンサードリンク