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2017年11月19日
ニッセイAMさん、DC専用ファンドも忘れないでね―2017年11月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績
ここしばらくの相場好調でSBI証券で積み立てている個人型確定拠出年金(iDeCo)も順調に含み益が増えています。このほど11月の積み立てが約定しました。今回の上げ相場で累積リターンも+19.6%とさらに上向いています(11月19日現在)。私はiDeCoは口座内で完結したポートフォリオ配分で管理しているのですが、やはり株式のリターンが大きく、当初設定した配分から大きく上振れしています。これはそろそろリバランスが必要になってきました。
今回買付けたファンド・商品はいつもの通りです(カッコ内は信託報酬)。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoプラン)】
三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド(0.16%)
DCニッセイ外国株式インデックス(0.21%)
EXE-i新興国株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.131%程度)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.104%程度)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(0.21%)
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(0.52%)
EXE-iグローバルREITファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.114%程度)
あおぞらDC定期
最近はiDeCoや「つみたてNISA」のような税制優遇口座では税制優遇効果を最大化するために期待リターンの高い商品を優先的に組み込むという考え方が強いです。それは理想としては正しい。ただ、iDeCoにしても「つみたてNISA」にしても投資期間に年限があることを軽視してはいけないと思う。例えばiDeCoなら60歳から受給可能となり、最大で70歳までしか運用できません。その時に相場環境が悪く、運用益が無くなっているようでは税制優遇もあったものではない。やはり運用年限に向けて適度に利益確定していくことが必要だと考えています。そこでiDeCo口座内では定期預金や債券を一定割合組み入れることで、リバランスによって利益確定効果を狙っているのです。そして、60歳が近づくにつれて、徐々に定期預金や債券のウエートを高めていこうというのが私のiDeCo運用戦略なのです。
さて今回はちょっとだけエクスキューズも。SBI証券のiDeCoプランは低コストなインデックスファンドやパッシブ型ファンドがラインアップされた良心的なプランなのですが、最近はインデックスファンドの低コスト化が驚異的に進み、ラインアップの競争力が相対的に低下してきました。とくに先進国株式インデックスファンドはニッセイアセットマネジメントの「DCニッセイ外国株式インデックス」が用意されていますが、信託報酬は最安値ではなくなりました(それでも極めて低廉なコストであることには変わりありませんが)。
同じマザーファンドで運用する「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス」は、11月21日から信託報酬が0.189%(税抜)に引き下げられたのですが、「DCニッセイ外国株式インデックス」の信託報酬は据え置きです。ということで、ニッセイAMさんには、ぜひ「DC専用ファンドの存在も忘れないでね」と言いたい。もちろん「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス」は純資産残高が700億円近くあるのに対して、「DCニッセイ外国株式インデックス」はまだ80億円台ですから、すぐに信託報酬を引き下げるわけにはいかないというのは理解できます。なので今後、純資産残高が100億円、200億円と順調に成長したあかつきには、しっかりと信託報酬を引き下げて欲しいと思うのです。そうすれば受益者も「さすがニッセイだ」と大いに納得するでしょう。
【ご参考】
iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、マネックス証券確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン
また、iDeCoは、やや制度が複雑なので解説書を読んで研究するのも良いでしょう。最新の情報を盛り込んだ解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』を挙げておきます。