2017年10月20日にNYダウ平均株価が過去最高値を更新し、日経平均株価も56年9カ月ぶり14連騰となるなど日米ともに株価は絶好調です。そこで久しぶりに個別株投資の話題。私が現在保有する日米個別株の評価損益がどうなっているのか確認してみました。
現在、私が保有している個別株銘柄と2017年10月20日段階での評価額損益率(%)は次のようになりました。
日本株は祖父から贈与された関西電力以外は2013年頃からコツコツと押し目を拾う形で買い足してきました。昨年末の“トランプ・ラリー”で含み益が大幅に回復し、今回の上昇相場でそれがさらに拡大しています。なかにはもうすぐ倍になりそうな銘柄もあります。ただ、あいかわらず関西電力と日本郵船の含み損が酷い。関西電力は祖父から贈与された株ですから実質的な損失はないのですが、やはりあまり気分の良いものではありません。日本郵船は今後の復活に期待しています。
米国株への投資は2016年からスタートしました。評価額損益は円換算での数字です。こちらは意外と苦戦しています。保有ウエートが大きいのがマイクロソフト、エクソン・モービル、ゼネラル・エレクトリックなのですが、マイクロソフトの儲けをエクソン・モービルとGEが帳消しにしてしまいました。ボーイングをもっと買っておけばよかったということもあります。ただ、米国個別株への投資はまだ始めたばかりなので、引き続き研究を続けていこうと思いますし、GEへの評価も変わっていませんので、もしかしたら買い増すかもしれません。
個別株投資は完全にタイミング投資なので、積み立て投資などと比べると儲けが大きくなる代わりに損も拡大しやすいです。なので個別株投資もせめて業種・セクターの異なる銘柄に分散することを念頭に置いています。それと、短期売買よりも長期保有の方が気が楽です。じっくりと保有していれば、実際に株価が2倍、3倍になるということは珍しいことではありません。そして保有している間は配当金を貰って気分はウハウハというのも見逃せない。含み損だって損切りしない限りは実際の損ではありません。
それではインデックス投資と比較してどうなのだという問題があります。これはなかなか難しく、日本株、米国株ともに期間リターンはインデックスに対してアンダーパフォームしています。やはりインデックスに勝つのは並大抵ではありません。でもいいんです。個別株投資は趣味ですから。個人投資家はプロではありませんから、個別株投資については「個別企業への投資が面白い」「好きな会社のオーナにになって楽しい」という感覚を大切にしたい。だからこそ逆に、投資を趣味にするのがシンドイという人は素直にインデックスファンドやETFを買うのが賢明です。
ところで、あいかわらず日本では「景気回復の実感がない」という声が多いのですが、これはある意味でメディアが作った嘘ですよ。株を持っている人はきちんと世界的な景気の回復を実感しています。実際に私もこの5年間で着実に資産が増えました。ただ、普通の人は儲かったことを声高に言うのは下品だと思っているので黙っているだけです。資本主義社会というのはまことに厳しい社会で、こうやって好況・不況の循環の中で、資本を保有している人と保有していない人との経済格差を拡大していくのです。
だからこそ、できるだけ多くの人が少額でいいから投資するというのは大切なことなのででしょう。そうすればすべての人が景気の回復を実感できる(不景気は株を持っていなくても全員が嫌というほど実感できるものです)。すると「株価が騰がっても庶民には関係ない」といった経済原則から乖離した小市民的世間知を卒業して、経済に対してもっと真面目に考えるようになるはず。それこそが健全な市民としての洗練度を高めていくことのはずです。
(本稿は特定銘柄を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。)
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