2017年10月7日

「<購入・換金手数料なし>シリーズ」5ファンドが信託報酬を引き下げ―スカッとした態度が気持ちいいファンド



ニッセイアセットマネジメントが低コストインデックスファンド「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち、5ファンドの信託報酬を引き下げると発表しました。

<購入・換金手数料なし>シリーズ5商品の信託報酬率引下げ(投資信託約款変更)について(ニッセイアセットマネジメント)

来年1月から始まる「つみたてNISA」も見据えてインデックスファンドの信託報酬引き下げが相次いでいましたが、ある意味で真打の登場です。今回の信託報酬引き下げによって、バランスファンドを除く4ファンドはいずれも資産カテゴリー最安値となり、バランスファンド(4資産均等)も極めて低コストになります。しかも、「<購入・換金手数料なし>シリーズ」が信託報酬を引き下げるのは今回が3回目。こうやって断続的に信託報酬を引き下げていることの意義は、どれだけ強調してもしすぎることはありません。じつにスカッとした態度が気持ちいいファンドだと改めて感じました。

今回、信託報酬が引き下げられるファンドと変更日、引き下げ後の信託報酬(税抜)は以下のようになります。

2017年11月21日
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
(信託報酬:0.189%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
(信託報酬:0.139%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
(信託報酬:0.219%)

2018年2月16日
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
(信託報酬:0.169%)

2018年2月21日
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
(信託報酬:0.159%)


0.001ポイント単位で最安値を更新するというところに、近年のインデックスファンドにおける低コスト競争を主導してきたという自負が垣間見えて、ある種の執念のようなものさえ感じました。また、バランスファンド(4資産均等型)が超低コスト化したのも重要です。このファンドは国内債券と先進国債券を25%づつ含むファンドですが、「つみたてNISA」で意外と威力を発揮するのでは。「つみたてNISA」は株式に投資するファンドが原則となりますから、こういった形で債券を含むバランスファンドというのは少しリスクを抑えた商品を求める人にとって貴重なのです。

今回の信託報酬引き下げは「<購入・換金手数料なし>シリーズ」にとって3回目になるということも強調するべきでしょう。最近では既存ファンドの信託報酬が引き下げられるといったケースが増えていますが、かつてそういったことはめったになかった。そんな中で既存の受益者の存在を重視し、果敢に既存ファンドの信託報酬引き下げを断続的に実施してきたのが「<購入・換金手数料なし>シリーズ」です。だからこそ個人投資家の信頼を集め、設定から5年でシリーズ全体の純資産残高が1000億円を超える規模にまで急成長したのです。

また、信託報酬の引き下げが常に純資産残高の成長に合わせて合理性のある形で実施されていることも注目すべきです。今回のプレスリリースにも次のような説明が記載されていました。
インデックスファンドシリーズである当社の<購入・換金手数料なし>シリーズ(2017年9月末現在:9商品)は、投資家の皆様のご愛顧を賜り、おかげさまでシリーズ合計で純資産総額が1,000億円を超え、市場を代表するインデックス商品に成長してまいりました。
今般、投資家の皆様のご支持に応えるべくシリーズ3回目の信託報酬率の引下げを実施いたしたく存じます。
あるいは、今回のニッセイAMの動きを報じる日経新聞の記事(ニッセイアセット、投信手数料を業界最安に)にも次のような記述があります。
資産残高が積みあがり、運用の効率が上がっているため手数料の引き下げで顧客に還元する狙いだ。
つまり、信託報酬を引き下げは新規購入者を増やすことが目的であると同時に、既存の受益者の利益を真摯に考えているということです。これこそがインデックスファンドが低コスト競争を戦う時の"王道の戦い方"。妙に他のファンドを意識して、それこそ純資産残高が小さいうちからダンピング的に信託報酬を引き下げて、ライバル商品を潰してやろいうといったセコセコした姿勢でないところが清々しい。その意味で「<購入・換金手数料なし>シリーズ」というのは、じつにスカッとした態度が気持ちいいファンドなのです。

こういうファンドだからこそ受益者は安心して保有と新規積み立てができるというもの。来年から「つみたてNISA」も始まりますが、そこでも「<購入・換金手数料なし>シリーズ」は最有力の選択肢となるのは間違いなさそうです。

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