2017年8月1日

「EXE-i」シリーズの第4期運用報告書を読む―海外ETFを活用した低コストは魅力的



私は基本的に低コストなインデックスファンドを活用して国際分散投資を実践しているわけですが、保有するファンドの中には、いくつか地味だけれどもお気に入りともいえるファンドがあります。そのひとつがSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランで保有している「EXE-i」シリーズです。海外ETFに投資するファンド・オブ・ファンズ(FoF)なので純粋なインデックスファンドではありませんが、海外ETFを活用することで低コストなパッシブン運用を可能にしたファンドです。このほど第4期(2016年5月13日~2017年5月12日)の運用報告書が出たので、騰落率や実質コストを確認します。

私は「EXE-i」シリーズのうち、新興国株式ファンドとグローバル中小型株式ファンド、グローバルREITファンドをiDeCo口座で積立投資しています。それらを含めたシリーズ5ファンドの第4期の騰落率と実質コストは次のようになりました。

EXE-i先進国株式新興国株式グローバル中小型株式先進国債券グローバルREIT
ファンド騰落率24.130.925.22.27.4
参考指標騰落率24.032.124.62.15.1
信託報酬0.2480.2480.2480.2480.248
売買委託手数料0.020.0170.0160.0570.012
有価証券取引税0000.0020
その他
(保管、監査)費用
0.020.020.0210.0310.024
合計0.2880.2850.2850.3380.284
投資対象ETF信託報酬0.078程度0.131程度0.104程度0.164程度0.114程度
実質コスト0.366程度0.416程度0.389程度0.502程度0.398程度
単位:%
当期も分配金はありませんでした。純粋なインデックスファンドではないのでファンド騰落率と参考指標の騰落率にはどうしてもズレが生じていますが、それでも概ね近似した運用成績になっていると言えるでしょう。これを見ると当期は新興国株式ファンドのリターンが素晴らしかった。2016年が始まった頃は、それこそ新興国株式はオワコン扱いで、"新興国投資不要論"も勢いがあったのですが、やはり市場はそれほど単純ではなかったという良い例でしょう。

実質コストの面でもEXE-iシリーズは魅力的です。とくに新興国株式ファンドは実質コストが0.4%台とかなり安い。新興国への投資は投資対象国の資本規制や税制の関係でどうしても実質コストがかさみやすいですから、このコスト水準は立派です。グローバル中小型株式ファンドも、これ1本で世界の中小型株に投資できる貴重なファンドですが、やはり実質コストが0.3%台ですから魅力的です。さすが低コストな海外ETFを通じて投資すると言う方法が威力を発揮しています。

しかも、いずれのファンドも前期から実質コストが低下しています。理由のひとつは純資産残高が順調に増加したことでファンドの実質コストが低下したからです。さらに注目すべきは、投資対象である海外ETFの信託報酬が相次いで引き下げられた効果も大きかったこと。これは以前にも指摘しましたが、米国ではETFの低コスト競争が激化しており、信託報酬の引き下げが相次ぎました。その恩恵を「EXE-i」シリーズも被ることができたのです。これもこのファンドの隠れた魅力です。
【関連記事】
知らない間にコストが下がる「EXE-i」シリーズ―ファンド・オブ・ETFsの可能性

そんなわけで「EXE-i」シリーズは、ちょっとお気に入りのファンドなのです。第4期も順調な運用ができていたことが確認できて大満足。引き続き積み立てを続けていくことにします。

【追記】
内容に一部誤りがあったので修正しました。海外ETFにも信託報酬以外の実質コストが発生すると勘違いしていましたが、海外ETFのコストは実質コストを含む総経費率が公表されています。読者さんからご指摘いただきました。ありがとうございます。

【ご参考】
「EXE-i」シリーズは主要ネット証券で購入できるほか、SBI証券確定拠出年金(iDeCo)積立プランにもラインアップされています。SBI証券のiDeCoプランは運営管理手数料が無料であり、商品ラインアップも低コストなインデックスファンドが揃っているので、最もお薦めの金融機関の一つです。ネットから無料で資料請求できるので関心のある方は研究してみてください。⇒SBI証券確定拠出年金(iDeCo)積立プラン
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