2017年6月3日

日経平均2万円超えでポートフォリオが崩れてきた―相場の先行き予想よりもポジション管理が大切だよ



6月2日に日経平均株価が久々の2万円台を回復するなど相場つきが良くなってきました。米国株も過去最高値の水準で推移していますから保有するリスク資産も過去最高の評価額となっています。やっぱり投資家の端くれとして、相場が好調だと気分がいいね。ただ、困った問題も発生しています。リスク資産の評価額が大きく上昇したことで、資産全体のポートフォリオ配分が少し崩れてきた。とくに無リスク資産のウエートが大きく下がっていることが気になります。すぐにどうこうする必要はないと思いますが、この調子が続くようだと、ちょっと対策が必要かもしれません。

日経平均2万円というのは、日本株市場にとってはひとつの心理的なハードルになっていたので、ここにきてクリアしたことはひとつのターニングポイントかもしれません。2万円という水準が割高なのか割安なのかというのは意見の分かれるところですが、個人的な実感としては、間違いなく割安ではないものの、割高ともいえないと思っています。なぜなら、株価の根源である企業業績が決して悪くないから。これは前々から指摘していることですが、明らかに日本の上場企業の収益構造が変化しているのです。日本経済は「失われた20年」によってかなり傷んだわけですが、そこで自己変革に努力してきた企業は、これからその成果を得るターンに入っていくのではないでしょうか(逆に改革を怠った企業は、それこそ東芝のように壊滅的な打撃を受けることでしょう)。その意味で相場の先行きについて楽観はしていないけれども、それほど悲観もしていません。

一方、個人投資家としては個人的に問題を抱えることになりました。保有する個別株や投資信託の評価額が上昇したことで資産ポートフォリオのバランスが明らかに崩れてきたのです。私の場合、リスク資産と無リスク資産を50:50の比率で保有するのが基本なのですが、いよいよ無リスク資産のウエートが50%を下回りそうになっています。もちろん相場には調整がつきものですから、現在のリスク資産比率の上昇は一時的かもしれません。だから、いますぐにどうこうする必要はないと思うのですが、この調子で相場の好調が続くようなら、いずれ対策が必要になるでしょう。とりあえず当面は無リスク資産を積み上げることに専念しようと思います。

相場の状態が良くなると先行きに関して楽観論、悲観論が飛び交うのですが、資産運用の観点で言えば、そうした予想はあまり重要ではありません。それよりもポートフォリオにおける各資産のウエートなどポジションの管理が大切。それさえきっちりとできていれば、どんな相場環境になっても安心して投資を続けることができます。だから常々ブログでも書いているのですが、相場が良くなったり悪くなったりして気になるときは、まずはポジションの確認をすることをお勧めします。自分の立ち位置が分からずにお金を動かすのは、相場環境とは無関係に最も危険なことだからです。

ちなみに、リスク資産の無リスク資産の割合については、万人にとって正しいポジションというものは存在しません。あくまで個々人のリスク許容度とリスク選好の度合いによって決まります。例えば一言で50%を無リスク資産で保有するといっても、資産1000万円の人が無リスク資産500万円を保有するのと、資産1億円の人が5000万円を無リスク資産で保有するのは意味が全く異なるから。そして一般的には資産規模が大きくなるほど無リスク資産のウエートを下げても大丈夫になってきます。このあたりが「投資は金持ち有利」と言われる所以でしょう。そして私の場合は、それほど資産が無いので無リスク資産を50%ぐらい持っていないと安心できないということなのです。
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