2017年1月4日

妹夫婦からiDeCoについて相談されました



お正月休み終わりですね。4日から仕事始めで、また忙しくなってきます。結局、正月休みは家でのんびり寝正月でした。そんな中、すでに結婚している妹が旦那さんと甥っ子を連れて帰省してきたのですが、その妹から突然、個人型確定拠出年金(iDeCo)について質問されました。なんでもテレビの情報ワイドショーで“税金が安くなる制度”として紹介されていたのに興味を持ったとか。私がFP3級の資格を持っていることも知っていますから、なんとなく聞いてみたそうです。フォ、フォ、フォ、フォー。ついに兄の威厳を見せつけるチャンスが来たのです。

じつは妹は医師なので超お金持ち。たぶん年収は私の3倍ぐらいあると思います。おまけに旦那さんは一部上場の大企業で技術者として働いており、たぶん世帯収入で考えると私の5倍ぐらいの収入があるパワーカップルなのです。ただ、高収入世帯の悩みで税金がものすごく高い。何しろ日本は累進課税なので、年収1000万円強ぐらいの人の税負担感は意外と大きい。そこで節税になる方法をいろいろ探しているとか。

また、妹は勤務医なのですが、どうも勤務医というのは現役時代の給与所得が多い代わり退職所得は非常に少ないとか(もちろん開業医は自営業なので退職金はありません)。確かに医師免許取得後も学位取得のために大学院に行ったりしますから非常勤医として働く期間が長く、正規雇用であるスタッフドクターになるのは30歳を過ぎたころです。その後も(とくに女医は)勤務先を転々とするケースが多いらしく、リタイア時にもらえる退職金が非常に少ないのだそうです。

そんな妹がiDeCoに関心を持ったのは当然かもしれません。妹よ、なかなか眼のつけどころが良いぞ。現在、彼女の所得税率はかなり高くなっていますから、掛金が全額所得控除されるメリットは、低収入で所得税率も低い兄貴よりも大きいのです。また、退職金が少ないとなると、給付時に退職所得控除をかなり大きく使える可能性がありますから、iDeCo加入による課税繰り延べ効果を大きく節税効果に具現化することができるのです。

そんなわけで妹にiDeCoについて一通りレクチャーしたところ、大枠は理解したようです。ただ、なかなか細かい点は腑に落ちない様子もあります。なにしろちょっと複雑な制度ですし、税制についての知識がないとメリット・デメリットともに即座に理解できないのは当然です。そこで「細かい点は、この本を読んで自分で勉強しろ」と言って、手元にあった次の参考書2冊を貸し与えました。



もともと妹は医学部に合格するような偏差値70超の人間ですから、良質な参考書を紹介すれば、恐らくは自分で理解することでしょう。

ただ、問題はどういった運用をするかです。妹の場合、元本保証商品で課税繰り延べ効果だけを狙うというのも十分に意味のある方法ですが、iDeCoは最低でも国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料はかかります。できれば少しでもリスク商品を組み入れて投資にチャレンジして欲しいところ。その場合、運用の方法は低コストなインデックスファンドを使ったインデックス投資の一択となります。妹は株主優待狙いで個別株を少し持っているぐらいで基本的に投資への関心は薄い。まずはインデックス投資について理解する必要がありそう。そこで「iDeCoの運用はインデックス投資という方法を使うのが一般的。インデックス投資については、この本を読んでみろ」と言って貸し与えたのが、定番のこの1冊です。



すると、妹だけでなく旦那の方も関心を示しました。聞けば彼は企業型確定拠出年金に加入しているけど、制度や運用のことはまったく理解しておらず、入社時に適当に商品を選んでほったらかしだとか。義弟よ、それは金融機関のカモになっているぞ。企業型DCは自分の退職金や企業年金の一部なのだから、もっと真剣に考えるべきだと軽く指導してから、夫婦でよくこれらの本を読んで勉強するように諭したわけです。我ながら立派な兄貴だと感心しています。

ここでちょっと発見もありました。妹夫婦と言えども別の所帯ですから普通は投資の話なんかできません。他人の家の台所の問題だからです。ところがiDeCoの場合、国の制度ですから自然な感じで話ができる。そこから、やはり自然な感じで投資、とくにインデックス投資についての話題に入ることができます。よく考えると、これは凄いことで、恐らく日本において家庭内で違和感なく話せる投資の話題としてiDeCoは相当大きな役割を担いそう。想像以上に日本で「投資」というものが一般化する起爆剤としてiDeCoのインパクトは大きいと実感しました。

【ご参考】
個人型確定拠出年金は金融機関によって手数料、商品ラインアップがまったく異なりますので、どの金融機関のプランに加入するのかが重要になります。現在、もっともお得なプランの金融機関はSBI証券と楽天証券です。SBI証券は資産残高50万円以上で、楽天証券は同10万円以上で運営管理手数料が無料になり、商品ラインアップも低コストなインデックスファンドが揃っています。
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