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2016年12月10日

またまた水瀬ケンイチさんとの関西インデックス投資オフ会に参加しました



われながら呆れるのですが、2日連続でオフ会でした。単なる“飲み会好き”でどうもスイマセン。ということで昨日はピヨママさんが幹事を務める関西インデックス投資オフ会に参加しました。今回は出張中の水瀬ケンイチさんが特別参加です。水瀬さんとお会いするのは7月の「インデックス投資ナイト」のとき以来ですが、オフ会でゆっくりお話するのは、やはり3月のオフ会以来。週末の気楽さもあって、話題盛り沢山のオフ会となりました。

今回、オフ会に参加したのは私のほか、以下の方々です。

水瀬ケンイチさん(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
ぴよままさん(ピヨママの投資と家計と子育てと
かえるオノウさん(かえるの気長な生活日記。
ローズマリーさん(ローズマリーランド
くは72さん(4+4=6でもない。8はパーなのだ。
fukurougaeruさん(みんなに福行け!(インデックス投資やっています)
ひなまめさん(ゆるっと・楽しく・機嫌よく

乾杯もそこそこに早速いろいろな話題が出ました。まず最初に面白かったのが、水瀬さんのバンガード社訪問の話。「ボーグル・ヘッド」に参加している世界中のお金持ち、スゲー。普通のネルシャツを着たオッサンが実は億万長者という、まさにトマス・J・スタンリーの『となりの億万長者』の世界です。あと、ブログには書けない裏話もいろいろ聞くことができました。

やっぱり大きな話題になったのが確定拠出年金の問題。ここでは企業型と個人型ではもともと目的に違いがあり、とくに企業型は企業年金の代替で導入される場合と、企業が退職金負債の引き当てに利用している場合があるので、それぞれ導入企業によって位置付けがそれぞれだということが話題になりました。この辺りの問題は、さすがプロFPであるかえるオノウさんの説明が具体的なので勉強になります。

iDeCoに加入しようと思っても、勤務先に事業所番号の記入と社印をもらわないといけないので、勤務先の総務が制度を理解していない場合、なかなか手続きを取りづらいという話も出ました。これは社員の誰かがパイオニアとして挑戦するしかないということに。ちなみに私とくは72さんは、ともに勤務先で唯一のiDeCo加入者でした。私の勤務先の場合、私が最初に手続きを要請し、しかも掛金は銀行口座引き落としではなく事業者引き落とし(給与天引き)を選択したことで、総務が社会保険労務士に相談して手続きしてくれたことを紹介。つい最近、職場の後輩もiDeCoに加入し、私の前例があったことで手続きが簡単に進んだことも話したところ、えらく感心されてしまいました。でも、勤労者の正当な権利なのですから、堂々と要求すればいいのです。そのために、どんな中小零細企業だって社会保険労務士と顧問契約を結んでいるわけですから。

もうひとつ印象的だったのは、金融庁がフィデューシャリー・デューティーということを明確に打ち出してから、金融機関の姿勢が明確に変わったということです。水瀬さんは10年間ブログを続けていますが、その間にいくら日本の運用業界の投資家軽視の姿勢を指摘しても、それこそ個人投資家などはゴミ扱いで、どの金融機関もまともに相手をしなかったとか。ところは金融庁がフィデューシャリー・デューティーを金融機関に求めるようになってから、それこそ態度が一変。昨今のインデックスファンドの低コスト化も、恐らくこのあたりが大きな要因のひとつなのでしょう。やっぱり金融業界というのは規制業種ですから、お上の力は絶大なのです。ちなみに、最近の運用会社は受益者の声を本当に気にしているので「投資ブロガーは監視されている」可能性があるというのは面白い。

インデックスファンドとベンチマークの乖離の問題にも話が及びました。この問題については、インデックスファンドがオープン型投信である以上、資金フローによる影響は避けられないということで意見が一致。ニッセイのトラッキングエラーは、運用の巧拙というよりも資金を一気に集めている営業姿勢の問題ではないかということです。これは非常に大事な視点で、オープン型投信にとって運用上の最大の敵は急激な資金流入・流出なのです。

そのほか、資産運用について勉強する場合、債券投資の仕組みが理解できれば初心者は卒業で中級者入りとか、相場の動きを予想してポジションを変更するのは難しい、トランプ・ショックのときも結局は何もしなかった人がきちんとトランプ・ラリーの果実を享受できたといった話になり、まさにその通りなわけです。あと、投資の勉強をやればやるほど、だんだんとリターンを向上させる難しさに直面し、結局は収入を増やす努力をした方が手っ取り早いという結論に至るという話が出ました。まさにその通りで、給料が増えないのならコンビニにバイトに行くなど副業をした方が、投資よりもはるかにリターンが良いのです。

そんなこんなで、4時間近く話し込んだわけですが、時間が経つのが早い早い! やはり、普段はあまり話すことのできない投資の話題を思いのままに話せるのは、楽しすぎるのです。だって、個人投資家は孤独な存在ですから。ただ、ちょっとマニアックな内容を話し過ぎたことを反省もしています。投資初心者も参加していますから、もう少し初心者の疑問に答えるような内容を話せばよかった。水瀬さんに質問したいこともたくさんあったはずですから、ちょっと申し訳ないことをしてしまったのかも。今度からは、もう少し自重しようと思っています。

ということで、わざわざ大阪にまで足を運んでくれた水瀬さん、ありがとうございます。そして今回も幹事役を務めてくれたピヨママさん、ありがとうございます。懲りずに次も呼んでください。

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