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2016年11月20日

“トランプ・ラリー”でプラ転しました―2016年11月の個人型確定拠出年金積立と運用成績



米国の次期大統領がドナルド・トランプ氏に決まったことで相場の風景がすっかり変わってしまいしました。米国だけでなく日本も含めて奇妙な上げ相場が続き、まさに“トランプ・ラリー”です。おまけに一気に円安も進みました。トランプ氏が当選すれば株価も大変な下落に見舞われ、急激な円高にもなると力説していた専門家もいたわけですが、本当に“専門家”の予想とはいい加減なものです。そんなこんなで、2016年11月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立(10月拠出分)と運用成績報告です。拠出開始来のリターンは+1.38%となりました(11月18日現在)。長らく含み損状態が続いていましたが、例に漏れず“トランプ・ラリー”のおかげで久しぶりにプラ転です。

現在、買い付けているファンドは以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoプラン)】
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS(0.19%)
DCニッセイ外国株式インデックス(0.21%)
EXE-i新興国株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.142%程度)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.124%程度)
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(0.26%)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(0.21%)
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(0.52%)
EXE-iグローバルREITファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.138%程度)

今月から日本株式に投資するインデックスファンドをこれまでのニッセイ日経225インデックスファンド(信託報酬:税抜0.25%)から三井住友・DC日本株式インデックスファンドSに変更し、既積立分についてもスイッチングしました。SBI証券のiDeCoプランは低コストな商品がそろっていますが、TOPIXに投資する三井住友・DC日本株式インデックスファンドSが今月からラインアップに加わったことで、さらにパワーアップしています。ただし、日経平均に投資するのが間違いという意味ではありません。あくまで好みの問題です。実際に私は特定口座ではニッセイ日経225インデックスファンドを積み立てています。これも良い商品です。

一方、REITに投資するインデックスファンドは従来から変更せず、引き続きEXE-iグローバルREITファンドのまま。DCニッセイJ-REITインデックスファンドA(信託報酬:税抜0.25%以内)と三井住友・DC外国リートインデックスファンド(信託報酬:税抜0.28%以内)がラインアップされているので、本来ならこちらも積立商品を変更した方が全体コストは低下します。ただ、私はREITに関してはスパイス的に少額だけ組入れていますので、わざわざ変更するまでもないと判断しました。それよりも1本で国内外のREITに投資できるEXE-iグローバルREITファンドの利便性を取ったわけです。これもやはり好みの問題ですから、ある程度の比率をREITに割り当てるなら、ニッセイと三井住友の商品を選ぶ方が合理的です。

さて、国内外の株価上昇と円安進行のおかげでプラ転したわけですが、これも含み損状態のときに積立投資を継続していたからです。ドルコスト平均法による積立投資は、下落相場になると含み損になるのが早いですが、そのかわりに少し相場が回復すると、含み損が解消されるのも早いのです。だから、プラ転してもあまりうれしくありません。なにしろiDeCoは60歳まで原則として換金できませんから、いま含み益になってもあまり意味がないのです。逆に、もうちょっと安く仕込みたかったぐらい。ただ、引き続き世界経済は不安要素がいっぱいですから、今後も大幅な株価下落と含み損に直面することは間違いないわけで、そのときにまたガッツリと仕込みたいと思います。

iDeCoに限らず、積立投資というのは“上がっても嬉しい、下がっても嬉しい”あるいは“上がってもガッカリ、下がってもガッカリ”という感覚になるもので、じつに不思議な投資方法です。ただ、相場の変動を気にせずに気楽に投資を続けることができるのだから、やはり便利な投資方法であるということは間違いなさそうです。

【ご参考】
iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プラン

【関連記事】
SBI証券と楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)を徹底比較―加入者の属性や考え方によってそれぞれに優位性がある

また、研究のために解説書を読むことも大事です。最新の情報を盛り込んだ解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』を挙げておきます。

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