2016年9月9日

楽天証券が個人型確定拠出年金の商品ラインアップを発表―低コストインデックスファンドからユニークなアクティブファンドまで揃う



このほど個人型確定拠出年金(個人型DC)に参入し、9月下旬から加入受付を開始する楽天証券が、商品ラインナップの第1弾を発表しました。また、サイトには確定拠出年金専用ページも開設されています。

個人型確定拠出年金 商品ラインナップ第 1 弾発表(楽天証券)

先日ブログでもお伝えしたようにセゾン投信の2ファンドのほか、業界最低水準の低コストインデックスファンドが多数ラインアップされています。また、驚いたことにピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド、iTrust世界株式とiTrust日本株式も楽天証券の個人型DCに登場しました。低コストインデックスファンドからユニークなアクティブファンドまで揃うラインアップは非常に魅力的です。そのうえ残高20万円以上で運営管理手数料が無料となるのですから、個人型DCの選択肢として最有力に躍り出たといえるでしょう(記事末尾に追記あり)。

今回、第1弾として発表された商品ラインアップは以下のようになります。




(出所:楽天証券プレスリリース)

まったく素晴らしいラインアップです。とくに三井住友・DC日本株式インデックスファンドSたわらノーロード日経225といった超低コストファンドに加え、新規設定されたばかりの三井住友・DC日本リートインデックスファンド三井住友・DC外国リートインデックスファンドもREITカテゴリーでは業界最安値の信託報酬。REITファンドはポートフォリオの味付けに重宝するのですが、DC用ファンドでは意外と低コストなものが少なかったので、注目を集めそうです。

さらに、国内債券型インデックスファンド、海外株式型インデックスファンド、海外債券型インデックス、海外債券型インデックスファンド(為替ヘッジあり)の商品も用意されており、「関連各所への確認が取れ次第、商品名を公表いたします」と注記されています。これもかなり低コストなファンドが投入されそうな予感がして、注目です。

セゾン投信に続いてiTrustシリーズが個人型DCに初登場


さらに注目は、セゾン投信の2ファンドが用意されていることと、ピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド、iTrust世界株式iTrust日本株式が個人型DCに初登場したことです。

個人型DCもポートフォリオのコアは低コストなインデックスファンドでガッチリと固めるのが本筋ですが、やはり味付けとして特徴のあるアクティブファンドを少し組み入れるというのも面白い。その場合、iTrustシリーズの2ファンドはセゾン投信のセゾン資産形成の達人ファンドと合わせて、非常に有力な選択肢となるかもしれません。

個人型DCでも低コストでコア&サテライト戦略ができるわけですから、非常に面白いと思います。まだ確認はできていませんが、おそらくDC口座でiTrustを保有する受益者にも受益者専用の情報提供サイトであるiInfoのサービスが提供されるのでは。セゾン投信からの情報発信も期待できます。そうなると、加入者への情報提供という面でもDCプランとしては画期的な充実度となります。

非常に素晴らしい商品ラインアップを揃えたことで、楽天証券の個人型DCプランはSBI証券の個人型確定拠出年金プランと並んで選択肢として最有力に躍り出たといえそうです。商品ランアップの充実度、運営管理手数料が20万円以上で無料となるサービス(SBI証券は50万円以上で無料)を考慮すると、SBI証券をリードしたとさえ言えます。今後、商品ラインアップの第2弾の発表もあるようですから、ますます目が離せません。引き続き注目していきたいと思います。

【補足】
素晴らしい個人型DCプランを打ち出した楽天証券ですが、1点だけエクスキューズしておきます。今回、ラインアップに加わったセゾン投信のセゾン資産形成の達人ファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの信託報酬(税抜)が、それぞれ0.54%と0.47%となっていますが、これは誤解を招く表現です。ともにファンド・オブ・ファンズ形式ですから、信託報酬とは別に投資対象ファンドの経費が必要となるからです。このため実質的な負担は、セゾン資産形成の達人ファンドが1.35%±0.2%、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは0.69%±0.03%となります。

些細なことのように思えますが、投資信託に詳しくない人からすれば、優良誤認を招くと批判されても仕方がないでしょう。意図的かどうかは分かりませんが、こういった姑息に見える表示は改めるべきです。それがフィデューシャリーデューティーというものですから。せっかく素晴らしいプランを用意しても、こういったことをしていると「だから楽天は胡散臭い。なんとなく信用できない」という印象を持たれてしまいますよ。それは楽天グループにとっても、消費者にとっても不幸なことでしょう。
【追記】
やはり批判があったのか、リリースが修正されていました(さすが楽天、仕事が早い)。コストの掲載項目が「信託報酬(税抜)」ではなく「実質的な運用管理費用(税込)」になっています。こちらの方が正確なので再掲しておきます。





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