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2016年8月3日

組入れ銘柄に大きな変化―ひふみ投信の2016年7月の運用成績



ひふみ投信の7月次運用報告書が出ましたので今回も見ていきたいと思います。2016年7月の運用成績は騰落率が+2.8%でした。参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+6.2%でしたから、7月は指数をアンダーパフォームしました。7月29日段階での純資産残高は320.1億円(前月は305.9億円)、受益権総口数は9,717,098,915口(前月は9,547,845,305口)となり、基準価額上昇分を除いても大幅な資金流入となっていることが分かります。あいかわらず受益者のファンドへの信頼感が高い。また、組入れ上位銘柄を見ると前月から引き続き大きな変化があり、銘柄選択と投資戦略の変更が続けられていることが分かります。

7月は6月のBrexitショックによる下落からの戻しと、日銀の追加緩和への期待から大型株中心に株価は大きな上昇を見せました。ただ、ひふみ投信が組入れている銘柄は6月の下落がTOPIXよりも小さかったものが多かったため、戻しも比較的おとなしかったといえそうです。また、地合いは依然として芳しくありません。円高傾向が続いていることで輸出企業を中心に業績への押し下げ圧力が高まっています。このため運用責任者である藤野英人さんも次のように書いています。
今後の為替市場の見通しは 円安方向には向かいにくい展開を予想しています。そのため輸出ハイテク関連企業な どへの投資はリターンを上げにくい相場展開になるものと考えています。
一方、そんな中で藤野さんが注目しているのが半導体製造装置関連と、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)技術関連です。
ハイテクの中でも半導体製造装置関連の企業などでは、グローバル規模で の旺盛な投資意欲を保っており、業績の見通しも悪くありません。また、ポケモン GOの世界的な大ヒットは、ARやVRの分野が収益力の高い成長分野であることを予感 させます。今後はこの分野でヒットをあげる可能性のあるゲームメーカーやハード メーカーなどの見極めが今後の運用成績の成否を分けるものと考えています。
半導体製造メーカーではなく、製造設備企業に目をつけるという発想には大賛成。とにかく半導体は設備投資が停滞すると即座に競争力を失う産業になってしまいましたので、あきらかに製造企業よりも製造設備企業の方が付加価値をとりやすくなっている。また、さっそく「ポケモンGO」に注目し、なかでもAR・VR技術の普及に期待を寄せているようです。

こうした考えからか、組入れ銘柄に変化も見られます。とくに驚いたのが組み入れ比率2位にソニー(6758)が入ってきたこと。ひふみ投信のイメージとは異なる銘柄選択ですが、この投資判断が今後、どういった成果を上げるのか気になるところです。また、ソニーに限らず、ここにきて組入れ銘柄の入れ替えが徐々に進んでいます。市場のトレンドが大きく変化している過程ということでしょうか。このあたりの戦略がどのように作用していくのか、引き続き受益者の一人として見守っていきたいと思います。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回はウェルネット(2428)でした。ネット通販などECの決済・収納代行サービスを展開している会社です。わが身を振り返っても、最近は現金を使う機会がめっきり減りました。ほとんどがクレジットカードか電子マネー。そうなるとECの決済・収納代行サービスというのは、非常に将来性のある分野になるという見立ては、それはそれでストーリーといてはありでしょう。また、非常に裏方的な業務を担う企業ですから、その面でも非常にひふみ投信好みの銘柄と言えそうですので、期待したいと思います。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、カブドットコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

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