2016年7月28日

素直な米国株、天邪鬼な日本株



日本と米国の個別株をそれぞれ投資していると、決算発表後の株価の動きが対照的だという印象を持ちます。ひとことで言ってしまうと、米国の株が非常に素直な値動きをするのに対して、日本の株は天邪鬼な場合が多い。米国株の投資家が基本的に順張り志向なのに対して、日本株の投資家はものすごく逆張り志向が強い。そこには、両国の過去における株価推移の歴史が反映されているということでしょう。

現在、米国株は決算発表の真っ最中ですが、決算がコンセンサス予想を上回る良い内容だと、素直に株価は上昇します。逆にコンセンサス予想を下回ると、やっぱりに売られて株価が下がる。米国株の投資家というのは順張り志向が強いことをうかがわせます。

一方、日本株は決算発表後の値動きがもっと複雑。良い決算だったのに売られることも多いし、逆に悪い決算なのに買い上がったりする。理由は「材料出尽くし」とか「あく抜け」などと説明されるのですが、いずれも後付けの感がぬぐえません。ただ、基本的に日本株の投資家は逆張り投資が好きなのでしょう。

こういった違いは、日米両国の株価の歴史的推移を振り返ると分かりやすい。ようするに米国株はいろいろなショックがあっても基本的に右肩上がりを続けてきましたが、日本株はバブル崩壊以後は数年おきに上昇するけれども、再び暴落して低迷するというパターンを繰り返してきました。こうした経験から、米国株の投資家は順張り投資で成功体験があるし、日本株の投資家は逆張りでないと儲けることが難しいと感じていても不思議ではありません。

こういった市場による投資家の志向性の違いを実感できるのも国際分散投資を実践する面白さです。順張りも逆張りもどちらが有利で、どちらが正しいというわけではありません。あくまで市場環境の違いによって有利になるときもあるし、不利になるときもあるということなのですが、ひとつの市場にだけいると、どうしても実感として発想が一方に偏る。人間は自分の経験の中でしか物事を考えることが難しい生き物だからです。

その意味で、今年から米国の個別株投資にチャレンジして、いろいろと学んでいる最中です。どうも日本株のような発想だと、米国株は買い場を逃しやすい。逆に米国株と同じような発想で日本株を買うと、思わぬ高値掴みになる場合がある。環境に応じて発想を柔軟に切り替えるというのは本当に難しいものです。だからこそ、やっぱり最後は心と頭が柔らかな人が相場に心地よく居続けることができるのだということをつくづく感じているのです。
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