2016年5月5日

円高のときは外貨を少し買っておく



今週は一時的に1ドル=105円台をつけるなど少しばかり円高が進みました。ただ、5月5日段階で107円まで戻しているので、あいかわらず為替は読めません。国際分散投資にとって為替リスクは鬼門なのですが、こればっかりはいかんともしがたいものです。だとするならば、円高になったときは少しでもその状況を活用したいということで、外貨を少しづつ買うことにしています。

私は今年から米国の個別株投資に挑戦しているのですが、外国株を買うときに注意しないといけないのは、購入資金として外貨を準備しておく必要があることです。例えば買いたい銘柄が割安になっても、そのときに円安になっているとあまり割安で買えない。そこで円高になったときに外貨を買って待機資金としておき、株価が下がったときに機動的に買い付けできるようにしておく必要があります。

そんなわけで今回のちょっとした円高を活用して米国株投資に使っているマネックス証券で米ドル建てMMFを少しだけ買い付けました。マネックス証券は米ドル建てMMFの資金を米国株口座の買付資金に振り替えることができるので、米ドル資金を待機させておくのに便利です。売買手数料もネット証券でいちばん安いので助かります。

為替レートというのは基本的に予測不可能です。適正レートがあるとは思いますが、それは短期的に収斂するようなものではなく、大きな変動をある期間で均してみて初めて実体化する程度のものでしょう。また、変動の要因も複合的なので、特定の材料を基に方向性が読めるものでもない。ある材料が為替レートの方向性に影響を与えたとしても、それは事後的に説明できるといった程度に考えておくべきなのかもしれません。

例えば「今年は米国の利上げするので円安になる」という説を信じていた人が、最近の円高傾向で騒ぎだすケースがあるのですが、はっきり言って勉強が足りないよね。「米国の利上げ=円安ドル高」という考え方がおかしいというのではなく、ひとつの材料だけで為替を予想しようという考え方が不勉強ということです。実際に、材料はほかにもたくさんあるわけです。昨年から日本の経常収支は黒字が拡大していますが、これなんかは強烈な円高材料です。米国の利上げに関しても、過去に米国が利上げした年は、ほとんどの年が円高ドル安になったというアノマリーもあったりします。

だから国際分散投資をする場合は、為替の方向性を予想した上でポジションを作ったり投資行動を決めるというのは上手くいかない場合が多い。それよりも為替状況を最大限に活用した投資行動をとる方が気が楽です。円高になれば外貨を安く調達できるのですから、これを生かして外貨建ての待機資金を増やして次の海外個別株や海外ETF投資の準備をする。あるいは海外資産に割安で投資するチャンスでもあります。この機会に海外資産を対象とした国内の投資信託やETFを買い増すというのも悪くありません。そして、ドルコスト平均法による積立投資を実行している人は、こういった行為を自然と行えるのですから便利なものです。

いずれにしても長期の国際分散投資では為替動向に一喜一憂ぜずに、流れに身を任すぐらいに感覚で対処していけばいいのでないかと思っています。

【ご参考1】
為替動向は予想不可能ですが、変動のメカニズムぐらいは知っておいても個人投資家として損はないです。為替メカニズムについては佐々木融氏の弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)が非常に参考になります。紹介記事も書いているので参照ください。

『弱い日本の強い円』-日本人の国際分散投資にとって最大の敵は為替



【ご参考2】
米国株や海外ETFが取引可能なネット証券は、いずれもインターネットから無料で口座を開設できます。⇒マネックス証券SBI証券楽天証券
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