2015年11月21日

DIAMが低コストインデックスファンド「たわらノーロード」を新規設定-第1弾の日経225は信託報酬(税抜)0.195%



すでに一部報道があった通り、DIAMアセットマネジメントが新たにインデックスファンドシリーズ「たわらノーロード」を発表しました。第1弾として12月7日に日経平均株価に連動する「たわらノーロード日経225」を新規設定します。信託報酬(税抜)は驚きの年0.195%。まさに超低コストインデックスシリーズの登場です。

『たわらノーロード 日経225』新規設定のお知らせ(DIAMアセットマネジメント)

超低コストインデックスファンドに新たにDAIMまで参戦したことで、いよいよインデックスファンドの低コスト競争は、運用会社にとって避けて通れない決戦の場になってきたように感じます。

DIAMのリリースによると、「たわらノーロード」シリーズは「運用管理費用(信託報酬)も業界の同一カテゴリー平均と比較して低い水準であることが特徴」となるそうです。実際に第1弾として設定する「たわらノーロード日経225」の信託報酬0.195%というのは、確定拠出年金専用ファンドを除くと、日経平均株価に連動するインデックスファンドで信託報酬最安値だったニッセイアセットマネジメント「ニッセイ日経225インデックスファンド」の信託報酬(税抜)0.25%を大きく下回ります。

「たわらノーロード」という名称もユニークですが、その意味するところは、次のように説明されています。
“たわら”は、長い間お米の貯蔵手段として使われており、資産をコツコツ蓄えるイメージから富の象徴とされてきました。また、“ノーロード”は購入時手数料が無料であることを意味します。投資家のみなさまの資産形成のお役に立ちたいとの当社の思いを込めて、当シリーズに“たわらノーロード”と名付けました。
はっきりと“コツコツ投資”のための商品として位置付けられているわけであり、これはこれでなかなか真摯なものがあります。さらに幅広いアセットカテゴリーに投資する商品の設定も予定されているようなので、信託報酬水準も含めてDIAMの今後の取り組みにに期待したいと思います。

ところで、DIAMまで超低コストインデックスファンドに参入してきたことは、いよいよ低コストインデックスファンドが運用会社にとって将来の収益基盤を左右する重要な分野であるという認識が明確になってきたからでしょう。私もブログで再三にわたって指摘してきましたが、従来のような高齢者を対象に高コスト投信を販売する手法は、しょせん焼き畑農業であり、先が見えている。運用会社が長期的に収益基盤を確保しようとすれば、将来の中心顧客となる若年層を取り込むしかない。そのためには低コストインデックスファンドへの参入が不可欠になったのです。この点について、カン・チュンドさんも明確に指摘しています。

インデックス・ファンドのコスト競争は0.1%台(運用管理費用)で落ち着く?(カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!)

カンさんは次のように指摘しています。
おそらく、
従来型の証券会社の顧客の平均年齢は、70歳を超えているでしょう・・。
この方々は、金額ベースでいえば多額の投資信託を保有していますが、長く投信を持ち続ける、という【時間軸】でいうと、もう、先が見えてしまっているのです。
投資信託は、資産形成層を取り込んでこそ、30年、40年先のビジネスが見えてくるといえるでしょう。
これは運用会社や販売会社にとっても極めて重要な指摘です。つまり、現在起こっているインデックスファンドの低コスト競争から逃げた金融機関は、将来の展望を開くのが非常に難しくなる。そして、もともと収益性の低いインデックスファンドというのは、規模(純資産総額)の拡大が収益性のすべてを左右する。だから、カンさんは次ようにも指摘しています。
運用会社各社は、この2015年に始まった【インデックス・ファンドのコスト最終?競争】に、自分たちの規模(純資産残高)を確保し、それを長期的に伸ばしていくために、参戦せざるを得ないわけです。(これはeMAXISシリーズ、SMTインデックスシリーズなども含めてです)
改めて強調しますが、現在起こっているインデックスファンドの低コスト競争から逃げた運用会社には、はっきり言って将来はありません。そして、競争に参入するのに遅れてもいけない。なぜならインデックスファンドこそ、先行者利益が極めて大きい商品だからです。

現在、インデックスファンドの低コスト競争はニッセイAM、三井住友AMが主導し、新たにDIAMが参戦する構図になりました。インデックスファンドを運用するそのほかの運用会社にとっては、いま参戦しなければ、これまで築き上げてきた実績を一気に失う危機に直面しているといえます。危機感を持つべきでしょう。もう一度言います。いま競争に参戦しなければ、そのファンドに将来はないのです。
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