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2015年11月28日
個人ブログといえども著作権と引用のルールには気をつけたい
いつもお得なキャンペーン情報を提供してくれるすぱいくさんのブログで興味深いエントリーがありました。すぱいくさんのブログを丸写しにしたパクリサイトの横行があまりにひどいので、著作権侵害としてGoogleに公式に告発したそうです。
コピペブログを著作権違反としてGoogleのDMCA侵害の報告し承認されたので、その効果などを書きました(1億円を貯めてみよう!chapter2)
非常に立派な対応だと思います。個人ブログとはいえパクリサイトというのは「ものを調べる」ことや「ものを書く」という行為を舐めている。文章で情報を発信するという行為には、たとえ個人ブログといえども大変な労力と時間がかかっているものです。だから、パクリサイトというのは剽窃として徹底的に批判されるべきです。同時に、私自身も個人ブロガーとして、著作権や引用のルールには気をつけたいと改めて思いました。
このブログもニュースについての感想といった内容が多いので引用が多いのですが、著作権や引用ルールには気をつかっています。たまたま私が大学、大学院、研究所とアカデミックの世界に10年ほど所属し、学会誌で論文などを発表した経験もあり、少しだけ引用の方法に詳しいからです。だからこそ、じつは他人の文章をまったく参照せずに自分の文章を書くというのは、現実問題としてありえないということも痛感しています。
これは、普通の人でも卒業論文などを書いたことのある人なら分かるでしょう。そもそも完全にオリジナルな文章などは小説や随筆でもない限り書くことはできません。なにか社会的な内容を含む文章を書くためには、先行する文章や発言を参照することが欠かせない。あらゆる文章は、すでに先行する何らかの文章の影響を受けたうえで作成されるものなのです。だから、内容の重複などは仕方がない面があります。客観的事実の報告などは、とくにそうです。そこで文章を作成する際に利用した「参照系」を明示することが最低限のマナーとして要請される。それを示すのが「引用」であり「出典」なのです。
だからこそ、著作物は著作権によって勝手な複製から保護される一方で、正当な範囲内で自由に引用することが認められているのです。そして大切になるのが、引用のルールを守ることです。他人の文章を適切に引用するための基本ルールは次の3点です。
①自分の文章と、他人の文章からの引用が明瞭に区別されていること。
②自分の文章が主、引用が従の関係になっていること。
③量などが正当な範囲内にあること。
引用した際には、かなら引用元や出典を明記することも忘れてはいけません。他のサイトやブログを参照したり引用したなら、きちんと引用元のURLを記載するかリンクを張るようにしましょう。もっと厳密に著作権と引用のルールについて知りたい人は次のサイトなどが参考になります。
他人の著作物を適法に「引用」する際のルール【弁護士が教えるEC運営者のためのIT著作権法対策④】(EC法務.COM)
著作権Q&A(公益社団法人著作権情報センター)
ちなみに私の場合、ブログで他人の文章を引用する際には「blockquote」タグを使って本文から区別しています。SEO対策的には不利なことですが、やはり引用元に対する最低限の礼儀だと考えています。
個人ブログというのは、ニッチな分野を対象としたものが多い。それだけに、どうしても内容の重複などは避けられない面があります。だからこそ自戒を込めて、個人ブログといえども著作権や引用のルールには気をつけたいものです。