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2015年11月23日
配当こそ個別株投資の醍醐味
私は投資信託のほかに個別株もいくつか保有していますが、いよいよ楽しみな中間配当の季節です。先陣を切ってNTTドコモから配当金が入金されていました。やはり財務のしっかりした会社は、入金も早い。今後も順次、いくつかの会社から配当金が入金される予定です。いつも思うのですが、やはり個別株を保有する最大の醍醐味は配当です。なにしろ長期保有すればするほど、配当によるリターンは大きくなるのですから。あくまで個人的な投資感ですが、配当収入の魅力に比べると、売却益を追いかけるのなんてつまらない。なぜなら、売却益は一度しか得られませんが、配当収入は会社が存続し、配当を続ける限り永遠にもらい続けることができる。よくよく考えると、これってスゴイことです。
日本では株式投資といえば、値上がり益を求める考え方が強いのですが、本来の株式投資とは、企業に出資することで収益の一部を配当という形で得ることです。だから、配当こそ株式投資におけるリターンの本道なのです。実際に株式売買によるキャピタルゲインを追求する投資家というのは、しょせんはトレーダーにすぎません。本当のお金持ちは、株式をじっくりと長期保有して、安定した配当収入を得ることで資産を増やしています。
長期投資における配当の重要性については、シーゲル教授も『株式投資』や『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』の中で実証しています。投資期間が長期になればなるほど、トータルリターンに占める配当リターンの重要性が高まってくる。そしてなにより、しっかりとした配当を継続できることは、その企業の永続性と成長性を具体的に示す要素でもあります。
もちろん配当には弱点もあります。ひとつは課税コスト。現在、配当収入には20%課税され、これが非常に痛い。ただし、これは例えばNISA口座など非課税口座で保有することで避けることができます。実際に私も保有銘柄の一部はNISA口座で保有しています。もうひとつは、配当金を受け取ることによる投資効率の低下です。これに関して私は、配当金をインデックスファンドなどの買付資金に回すことで再投資を行っています。その意味では、個別株と投資信託の両方を保有するというのは、なかなかうまいやり方なのかもしれません。投資信託は小額からの投資が可能ですから、個別株の配当金レベルの金額を再投資するのにちょうどいい。
そんなわけで、しばらくは配当の入金という個別株保有最大の楽しみを味わっていきたいと思います。
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