2015年10月15日

JCBが中央アフリカ33カ国で加盟店拡大-改めて感じる唯一の非欧米系クレジットカード決済ブランドの偉大さ



JCBカードの海外業務を担っているジェーシービー・インターナショナルがこのほど、アフリカ地域の大手銀行であるEcobank Transnational Incorporated(ETI)とアフリカ地域33ヵ国の加盟店でJCBカードの取り扱いについて合意しましたと発表しました。

JCB、アフリカ地域でのカード加盟店網・ATM網を拡大(JCB)

本当にすごい話です。JCBは世界で唯一の非欧米系クレジットカード決済ブランドですが、いよいよ中央アフリカにまで進出しはじめました。金融の世界は現在でも欧米企業が圧倒的にイニシアチブを執っているのが現実ですが、ある意味でJCBカードだけが唯一、国際市場で戦っている“Made in Japan”の金融商品かもしれません。改めて、その偉大さに感心します。

クレジットカードの決済ブランドは現在、VISA、MasterCard、AMEX、DinersClubのすべてが欧米系です。そんななかでJCBだけが非欧米系の決済ブランドとして国際展開に成功しました。もちろん、その背景には日本の経済成長と海外渡航者の拡大があったわけですが、日本の他のクレジットカード会社が欧米系決済ブランドとの提携によって海外での決済機能を確保したのに対し、JCBだけが自力で海外展開してしまったというのは、今から考えると驚異的なことです(ちなみに、現在では中国の銀聯カードも国際化しつつありますが、銀聯カードは基本的にデビットカードです)。

もちろんJCBとしても初めから勝算があって国際展開したわけではありません。それでも挑戦した。そのチャレンジ精神は、称賛に値します。このあたりのドラマはサムライカード、世界へ (文春新書)を読むと非常に面白い。



JCBの加盟店戦略というのは、非常に単純なものです。とにかく日本人がよく訪れる地域で徹底して加盟店を開拓する。その際に地元の大手銀行と提携するというのもいつもの方法です。だから、JCBが加盟店拡大を進めている国・地域というのは、日本人が観光だけでなくビジネスでも頻繁に訪れるようになってきた傍証にもなります。例えばインドネシアなど東南アジアでは長らくJCBはほとんど使えませんでした。ところが数年前から街にJCBの看板が登場し、レストランや居酒屋でJCB会員限定の割引サービスまであったりします。ちょうどそのころ、“チャイナ・プラスワン”ということで東南アジアに進出する日本企業が爆発的に増えた時期でした。

今回、JCBが中央アフリカ地域で加盟店を拡大させたということは、それだけ中央アフリカ諸国を訪れる日本人が増加しているということです。当然ながら観光客だけではないでしょう。恐らくビジネス面でもアフリカで具体的な話が進められているのかもしれません。ビジネスというものは具体化する前に多くのビジネスマンが現地に足を運ばないことには、プロジェクトは始まりませんから。その意味では、中央アフリカというフロンティア市場での日本企業の動きにも注目する必要があるのかもしれません。

いずれにしてもJCBには引き続き国際市場で頑張って欲しいものです。中央アフリカに行くことはめったにないでしょうから、どの程度、JCBカードが使えるようになるのかわかりません。だれかアフリカに行くようなことがあれば、ぜひJCBカードを使ってみて、使い勝手をレポートして欲しいものです。
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