2015年8月28日

今月の積立投資(2015年8月特定口座)

今月は個人投資家にとってもなかな印象深い月でした。ここしばらく堅調な相場が続いていたのですが、久しぶりに大きな下げ相場が来たことで、最近になって投資を始めた人にの中には驚いた人も少なからずいたのでは。ただ、“〇〇ショック”と言われるような大型の調整相場というのは、だいたい年に2、3回はあります。すぐに反発する場合もありますし、本格的に下落相場に突入して、低迷が長引く場合もあります。ようするに相場の未来は予想できないという当たり前のことを改めて実感させらます。そういった不確実性に対して現実的にも心理的にも対処する方法として毎月コツコツと行う積立投資が有効だということを改めて感じました。そうすることで、とにかく市場に居続けることができるからです。

今月、積立投資した商品は以下の通りです。
【特定口座(SBI証券)】
日本債券インデックスe
(信託報酬:税抜0.37% 信託財産留保額:なし)
SMT グローバル債券インデックス・オープン
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.05%)
Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
ニッセイ日経225インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
SMT JPX日経インデックス400・オープン
(信託報酬:税抜0.37% 信託財産留保額:なし)
SMT グローバル株式インデックス・オープン
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.05%)
eMAXIS新興国株式インデックス
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
世界経済インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)

【特定口座(三菱東京UFJ銀行)】
eMAXISバランス(8資産均等型)
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.15%)
これまで順調に含み益が増加していたのですが、今回の世界同時株安で含み益が激減しました。アセットカテゴリーによっては、久しぶりに含み損となっているものもあります。ただ、ドルコスト平均法による積立投資は、下落局面でも投資を継続することが成功のキモですから、含み損になっているときこそしっかりと買い付けて、平均買付価格を引き下げることが大切になります。もちろん、下落局面がずっと続くと、損失も拡大していくリスクがありますが、前にも書いたように、そんな状態を想定することは無意味です。そんな一本調子の下げ相場が続けば、資本主義社会は崩壊してしまいますので、投資法どころか貯蓄法すら無力だからです。

また、今月も少額ですが以下のファンドをスポット購入しました。
【特定口座(みずほ銀行)】
i-mizuho東南アジア株式インデックス
(信託報酬:税抜0.63% 信託財産保留額:0.3%)
【特定口座(直販投信)】
ひふみ投信
(信託報酬:税抜0.98% 信託財産保留額:なし)
世界同時株安ですが、とくに新興国の下落が激しく、東南アジアの株式も大暴落しています。このためアセットアロケーションのなかで理想とするウエートを下回った状態が続いていたので、リバランスとしてi-mizuho東南アジア株式インデックスに追加投資しました。

ひふみ投信ですが、日経平均株価が895円の下落となった24日に緊急レポートを発表しており、その内容が好もしかった。

「ひふみ投信」の基準価額下落に関するレポート発行のお知らせ(ひふみ投信)

どのファンドも5%以上の基準価格下落があると緊急レポートを出しますが、大手運用会社のレポートは、どこか他人事のような内容が多い。その点、ひふみ投信のレポートは、状況説明だけでなく運用責任者がきちんと自分の言葉でいま感じていること、これからの見通し、そして受益者に対する感謝の気持ちを表現していて、非常に好感を持ちました。そんなわけで、一種の“応援買い”として追加投資したわけです。

これから相場がどうなるかはわかりません。つい不安にもなることもあるでしょう。急落相場で個人投資家は、どのように振る舞えばいいのか考えるときに参考になる記事がモーニングスターに掲載されています。

急落局面では「何もせずにとどまること」が重要、あわてて行動する前に考えるべき5つのこと(モーニングスター)

ここで紹介されているジョン・ボーグル氏(バンガードの創設者)の言葉は非常に重要です。
今は何も反応すべきではなく、ただそこにとどまることが重要だ
また、米モーニングスターのジェイソン・スティップ氏が提唱する「急落局面で慌てて行動する前に投資家に考えてみてほしい5つの点」も大切なことを教えてくれます。
1.自身のアセットアロケーションおよび現金の比率を確認すること
2.長期投資の目的は何であったか見つめなおすこと
3.(価格変動ではなく)バリュエーションによる評価を絶対に忘れないこと
4.割安で購入できるのであればそれに対する準備をしておくこと
5.ストレスを感じるなら、そのストレスを発散しよう!
とくに5番目がいちばん大切でしょう。個人投資家にとって投資は余技にすぎません。そんなものにストレスを感じるのはつまらないことです。世の中には、投資よりも大切で、楽しいことがたくさんあるのですから。そして、そういった心境になるためにこそ、リスク許容度の範囲内で投資するという大原則があるのです。

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