2015年7月13日

ひふみ投信-運用者と直接対話できる楽しさ

私が購入している唯一のアクティブファンドが、レオス・キャピタルワークスのひふみ投信です。現在、日本では5,000本を超える投資信託が存在しますが、ちょっと勉強すると“これは買いたい”と思わせるファンドはほとんどありません。そんな中で、ひふみ投信は数少ない“これは買いたい”と思わせるファンドでした。とくに魅力を感じたのは、過去の運用成績が優秀であることに加えて、運用者と直接対話できる楽しさが素晴らしいと感じたからです。こうした魅力は、大手運用会社のファンドにはない魅力です。

ひふみ投信は、おもに日本株に投資するアクティブファンドですが、まずコストが良心的です。日本株に投資するアクティブファンドの信託報酬は年1.5%程度が一般的。しかも購入手数料を3%程度取るファンドも少なくありません。これに対して、ひふみ投信のコストは、ノーロード(購入手数料なし)で信託報酬は年1.0584%(税抜0.98%)。このあたりは販売会社を通さない直販投信ならではだといえます。

また、過去の運用成績も参考指数であるTOPIX(配当込み)を上回ります。過去5年間のトータルリターンはTOPIX(配当込み)が年率平均+16.1%に対して、ひふみ投信は+23.4%となり、参考指数に対して大きくアウトパフォームしています。好成績を生み出すポートフォリオの中身もユニーク。非常に地味でニッチだけれども可能性のある小型株や新興市場銘柄を積極的に発掘しています。日本の場合、アクティブファンドといえどもポートフォリオは大型株が中心のケースが多く、どうしてもインデックスに近い銘柄選択・構成比になります。そうなるとコストが高い分、なかなかアクティブファンドはインデックスファンドに勝てません。アクティブファンドの特徴を生かすなら、インデックスに含まれていない銘柄を地道に探すことが必要なのです。また、受益者からすれば個別株投資やインデックスファンドへの投資ではフォローしきれない小型株や新興市場銘柄にまで分散投資の幅を広げるのに有効でしょう。

もうひとつ、ひふみ投信の大きな特徴に長期保有者を優遇する「資産形成応援団」があります。5年以上保有で保有資産残高に対して年0.2%、10年以上保有で年0.4%に相当する応援金が買付の際に加算され、信託報酬の実質割引となる仕組みです。この仕組みの素晴らしさは特筆すべき。いまだかつて日本の投資信託は本当の意味で長期保有の受益者を大切にする仕組みを作ったのはあまり例がないのでは。それほど画期的な仕組みです(なお、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」の場合、純資産総額が大きくなるほど信託報酬が低下する仕組みになっています)。

もちろん、ひふみ投信が今後も優秀な成績を維持できるかは誰にもわかりません。それでも私が、ひふみ投信を購入しようと思った最大の理由は、運用者の顔が見えることでした。最高運用責任者である藤野英人氏をはじめ、運用チームのメンバーは毎月、受益者と直接対話する「ひふみアカデミー」を実施しており、最近では東京以外の地方でも開催されることになりました。また、FacebookやTwitterでも積極的に情報を発信しており、これを通じて個人投資家との交流も盛んです。私自身もすでに何度かFacebookやTwitterで藤野さんとやり取りをしました。また、草食投資隊のメンバーとしても全国を回って活動しています。このように運用者と直接対話できることは、じつに楽しいことですし、受益者として得るものも大きい。

結局、アクティブファンドへの投資というのは、ファンドの運用哲学に共感できるか、その運用責任者が信頼できるかということがすべてでは。なぜなら、相場ですから運用成績は勝つこともあれば負けることもある。しかし、いずれの場合でもファンドは受益者に対して納得も得心もできる説明を行う責任がある。そういう責任を果たそうと努力している姿勢が、ひふみ投信にはあります。それが、ひふみ投信の最大の魅力ではないでしょうか。
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