2015年6月3日

eMAXISプラスの「プラス」が気になる-eMAXISプラスコモディティインデックスが登場

すでに多くのインデックス投資ブロガーさんたちが紹介していますが、三菱UFJ投信の低コストインデックスファンドシリーズ、eMAXISに新たにコモディティインデックスファンドが設定されることになりました。

(三菱UFJ投信のプレスリリース)
『eMAXISプラスコモディティインデックス』募集・設定について

三菱UFJ投信はeMAXISシリーズのラインナップを積極的に拡充していますから、今回のコモディティインデックスファンドの新規設定もそうした動きの一環なのでしょう。ただ、私個人は“個人投資家にはコモディティ投資は不要”との立場をとっているので、あまり食指が動きません。それよりも、ファンドの名前が「eMAXISコモディティインデックス」ではなく、「eMAXISプラス コモディティインデックス」であることの方が気になります。「プラス」ってなんだ?

新たに設定されるファンドの概要は以下の通りです。
eMAXISプラス コモディティインデックス
連動指数:ブルームバーグ商品指数トータルリターン(円換算ベース)
購入手数料:なし
信託報酬:年率0.432%(税込)
(ただし、実際に投資する iShares Diversified Commodity Swap UCITS ETF (DE) のエクスペンスレシオ年率 0.45% かかるため実質的な信託報酬は年率 0.882%)
信託財産留保額:なし
設定日:6月18日
コモディティはどうしても投資コストが高くなってしまうのですが、ブルームバーグ商品指数に連動する海外ETFに投資する形をとることでコストを抑えたということでしょう。

分散投資の一環としてコモディティをという三菱UFJ投信の考え方はわかるのですが、個人的には“個人投資家にはコモディティ投資は不要”との立場をとっているので、あまり食指が動きません。その理由は以前にも紹介しました。
【参考記事】
コモディティ投資は個人投資家にとって“無理ゲー”

そもそもコモディティは株式や債券のように配当や利息といったかたちでそれ自体が付加価値を生み出しません。値動きも基本的に需給バランスの結果でしかありません。また、商品先物取引を通じた投資なのでコンタンゴ(商品市場において期近価格よりも期先価格の方が高い状態)による限月乗り換え損失リスクも無視できない。ようするにインデックス投資の基本戦略である買い持ち戦略と相性が良くないのです。そういうわけですから、今回設定されたeMAXISプラスコモディティインデックスは、たぶん買わないと思います。

それよりも気になるのが新ファンドの名前です。なぜ、eMAXISコモディティインデックスではなく、eMAXISプラスコモディティインデックスなのでしょうか。急に登場した「プラス」の言葉が気になります。これはあくまで推測ですが、もしかしたら今回の新ファンドは「eMAXIS」シリーズの1本ではなく、「eMAXISプラス」という新シリーズの第一弾なのでは。そういえば三菱UFJ投信のサイトには新ファンド設定のプレスリリースがアップされていますが、eMAXISの特別サイトには掲載されていません(6月2日現在)。

ここからは完全に私の憶測です。eMAXISシリーズはすでにメインとなるアセットクラスすべてを網羅しています。そこで今度はオルタナティブ投資をラインナップするインデックスファンドシリーズとしてeMAXISプラスを立ち上げるという戦略です。その第一弾がコモディティインデックスファンドというわけ。そう考えると、例えばハイ・イールド債券インデックスやセクター別株式インデックス、特定国・地域別株式・債券インデックスなど、これからラインナップに加えることが可能な投資対象はいくらでもあります。コア&サテライト戦略として、コアの部分はeMAXISシリーズでがっちりと押さえたうえで、サテライトの部分をeMAXISプラスシリーズでフォローするという戦略です。

あくまで私の想像にすぎませんが、もしこれが実現すれば非常に面白い。その意味でeMAXISプラスコモディティインデックスにはあまり興味はありませんが、eMAXISプラスという言葉にどんな意味があるのかは引き続きウオッチしていきたいと思います。
スポンサードリンク