通勤途中に電車の中吊広告をふと見ていたら、AKB48の高橋みなみ、柏木由紀、横山由依の3人が目に入ってきました。驚いたことに新生銀行のカードローン「レイク」の広告でした。国民的アイドルが消費者金融のイメージキャラクターになるなどは、前代未聞では。まさかAKB48は「レイク」推しというわけではないでしょう。
レイクといえば、かつては消費者金融大手として有名でしたが、現在では新生銀行のカードローンの商品名です。しかし、世間一般ではレイクといえばまだ“サラ金”のイメージが強いと思います。AKB48がそのイメージキャラクターになるとは事務所も思い切ったものです。それでちょっと気になったのでレイクの公式サイトを見て、また驚きました。AKB48が思いっきり前面に出ています。なんかこれ、大丈夫なんでしょうかね、事務所的には。
公式サイトにはご丁寧に「新着CM」というコンテンツまで用意されています。ここでどんどんAKB48の女の子が登場するCMを紹介するのでしょうか。現在のレイクは消費者金融会社と違い、新生銀行が直接扱うカードローン商品なので貸金業法ではなく銀行法が適用されますから、貸付の総量規制の対象外であるだけでなく、テレビCMの出稿規制も受けません。今後、ゴールデンタイムでもどんどんAKB48が登場するレイクのテレビCMが流れるのでしょうか。
レイクを初めて契約する人に抽選でAKB48オリジナルQUOカードをプレゼントというキャンペーンも思わず笑ってしまいました。AKBファンなら、ぜひレイクでキャッシングしましょう。非常にレアなアイテムを手に入れることができるかもしれません(笑)。
YouTubeを見ると、すでにいくつかのバージョンのCMがアップされていました。たかみな、ゆきりん、ゆいはん、みんなかわいいです。キャッチフレーズは「ボクのレイク」。とてもカジュアルにキャッシングしましょうというメッセージが明確です。でも、これは悪い冗談ですね。なぜなら、借金はカジュアルなものではないから。
そして、なんだか嫌な気持ちになりました。AKB48の彼女たちは悪くありません。でも、彼女らをサラ金のCMに使ってしまう周りの大人たちの、なんともいえない金権体質が垣間見えたからです(さぞかしギャラは高額だったことでしょう)。
CMのなかでゆきりんが「いつでも返せる!」と笑顔で言っていますが、いやいや、借金というのはなかなか返せないものです。CMが借金に対するイメージをミスリードしないことを願うばかりです。