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2024年8月11日

盛夏はリネンシャツしか着なくなった

 

連日、猛烈な暑さが続いています。先日の記事でも紹介したように8月に入ってからは通勤スタイルも上着無しの腕まくりか、半袖シャツになっているのですが、その際にここ数年はリネンシャツしか着なくなりました。あまりの快適さに、一度リネンシャツを着てしまうと、なかなか他の素材のシャツを盛夏に着ようという気になりません。

リネンシャツの最大のメリットは、やはり圧倒的な通気性とドライタッチ・清涼感です。そして天然繊維の中でもっとも速乾性があるので、汗をかいてもすぐに乾いてくれる。これが綿のシャツだと、汗で湿ってしまうとなかなか乾かず、着ている間は不快な思いが続きます。おまけに綿というのは保温性の高い素材ですから、じつは夏に着ると非常に暑いのです(夏にジーンズや綿パンを履くと暑いのと同じ理由です)。なので夏素材といえば、やはりリネンの一択なのです。

一方、デメリットとしてよく挙げられるのがシワが入りやすいことですが、シャツに関してはこれはデメリットではありません。そもそもリネンのシャツというのはシワを味として楽しむものです。ですからアイロンなどはかけず、洗いざらしをリラックスした雰囲気で着るのがリネンの魅力というわけです。おまけにリネンは洗濯にも強い。リネンは天然繊維の中でもとくに湿潤時強度が高い素材ですから、洗濯を繰り返しても生地がすぐには傷みません。夏はちょっと外を歩くだけで汗だくになるので、シャツは小まめな洗濯が不可避ですが、リネンなら気にせずにガシガシ洗濯できるのです(逆に洗濯を繰り返した方が風合いもソフトになっていきます)。

そんなわけで、最近は盛夏になるとリネンシャツしか着なくなりました。幸いなことにビジネスシーンでのスタイリングもカジュアル化が一段と進んだので、カジュアル感の強いリネンシャツで通勤しても、まったく違和感がなくなったのも助かります。少なくともポリシャツなどで通勤するよりは、よほどドレッシーですから。

また、最近はユニクロや無印商品などで安いリネンシャツがたくさん売っているので助かります。昔はリネンシャツというのは高級品で、けっこうな値段がしたものです。もちろんユニクロや無印良品のリネンシャツはカジュアルシャツ仕様ですが、上着無しならこれで十分。上着を着る場合はドレスシャツ仕様のものが必要ですが、これも紳士服郊外店などで探せば、セールなどでかなり安く買えます(リネンシャツは典型的な季節商品なので、必ずセール対象商品になります)。また、ネット通販もバカにできません。ドレスシャツ工場がDtoCをやっているケースがあり、かなり高級なリネンのドレスシャツを手ごろな価格で購入できます。

そんなわけで、いまや夏にはリネンシャツが手放せなくなりました。ポロシャツなどと比べて圧倒的に涼しいので、クールビスに最適です。ドレスコードのうるさくない職場ならリネンシャツ1枚で十分だし、ドレスコードが厳しくて、夏でもジャケット着用が求めれれるような職場でも、シャツをリネンにするだけで快適性が格段に向上するでしょう。

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