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2024年8月3日

久しぶりの“買い場”が来たか

 

日銀が金利を引き上げたことや、米国の経済指標が悪化したことを受けて、8月2日は日経平均が2000円を超える大幅暴落となりました。日米の金利差が縮小したことで為替も円高に向かっていることが株式市場にとってはさらなる逆風となっています。投資家としては心配の種が尽きない展開となっていますが、見方を変えると久しぶりの“買い場”が来たのかもしれません。

思い返すと、昨年末から日本株は一本調子で上がり続けていました。日本企業の業績が堅調だったこともありますが、やはり大きかったのは日米金利差が広がっていたことによる円安の効果でしょう。円安が進めば海外投資家から見て日本株の割安感が強まりますから、買いが買いを呼ぶ展開となっていたように思います。

そうした中、日銀が利上げに踏み切ったことで為替が円安から円高に転換し、そこに米国経済のリセッション入り懸念が重なったことが今回の大幅下落の構図なのでしょう。結局のところ、日本株の上昇スピードが急だったのですから、ある程度の調整は仕方がないということです。こういう展開はちょっとしたパニック相場ですから、とにかく慌てないことが肝心。とくに積立投資をしている人は、久しぶりに安く買えるチャンスが来たと前向きにとらえるしかありません。

個人的には今回の下落局面は、ちょっと待っていた展開だとも言えます。いうのも、今年から新NISAでの投資を始め、積立投資枠でインデックスファンドを積み立てながら、成長投資枠で個別株を買う計画でした。ところが年初から株価が上がり続け、個別株の方はまったく買えていませんでした。ですから、今回の暴落でようやく“買い場”が来たわけです。

やはり個別株、とくに長期保有が前提の場合は、金利上昇局面で株価が下がっているときに買うというのがセオリーです。ようやく日本株でもそういった機会が来たと言えます。そして今後、日銀がさらなる利上げに踏み切った場合、株価はさらに低迷する可能性があります。そのあたりを見極めながら、狙っている銘柄をコツコツと拾っていこうと思います。ようやく新NISAの成長投資枠の出番が来ました。

とりあえず、まずは旧NISAで保有し、非課税期間が終了して特定口座に放出された銘柄がいくつかあるので、これを新NISAで買い直していこうと思います。久しぶりに個別株の買付でちょっと忙しくなりそうなのでした。

ちなみに、株価暴落で不安になり、持っている個別株や投資信託を売りたくなった人は、以前に書いた以下の記事を紹介しておきます。投資は自己責任ですから、売ることも買うことも推奨しません。ただ、下落相場での身の処し方が、結局は運用の結果を左右するというメカニズムについて考えて欲しいのです。
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