2024年3月20日

保有している“テンバガー”銘柄

 

保有している株式の株価が10倍になる“テンバガー”。投資家ならいつかは経験したいと思うものです。じつ私も密かにテンバガー銘柄の保有者になっていました。とはいっても特別な投資戦略を採ったわけではありません。ごく平凡なバイ&ホールドを続けただけです。やはりこれが株式投資の王道だなと実感しています。

私の保有株でテンバガーを達成したのはマイクロソフトです。最初に購入したのは2016年で、その後もコツコツと押し目を拾ってきたところ、最近の円安効果も加わって今年ついに円換算評価額でテンバガーを達成しました。個別株への投資は趣味的にやっているのですが、やはり投資した資金が10倍になるというのはインパクトがあり、これこそ株式投資の醍醐味だと感じます。

そして改めて思ったのは、やはり株式投資は王道のやり方の強みです。テンバガーを実現するのに特別の投資手法は必要ありません。ごく普通に優良銘柄を選び、バイ&ホールドを徹底するだけです。そもそもマイクロソフトなどは米国株投資をする人なら、真っ先に買うようなありきたりの銘柄。それでもジッと保有を続けるだけでテンバガーを実現したわけですから。

とくに大切なのが、時間をかけるということでしょう。マイクロソフトのようなグロース銘柄でも、やはりテンバガーまでには10年近い期間が必要なのです。これは言い換えると、短期間で10倍になるような銘柄を探そうとするから、かえってボロ株をつかんでしまうということでもあります。あるいは、短期で売買を繰り返しているると、なかなかテンバガーのような銘柄を保有することが難しいということでもあります。やはり長期保有こそが株式投資の王道だと思いました。

株式市場というのは成長を前提とした仕組みですが、現実の企業の成長スピードというのは投資家が考えている以上にゆっくりしたものです。結局、株式投資の成功と失敗というのは、“速く儲けたい”という欲望をどれだけ抑えながら、現実の企業の成長スピードに付き合う我慢を続けられるかという点にかかっているということでしょう。

ちなみにマイクロソフトがテンバガーとなったことで、米国株の成長の力強さを改めて見せつけられたわけですが、保有している日本の個別株の中にも5倍や6倍になっている銘柄があります。次はぜひ日本の個別株でテンバガーを体験したいものです。そして、そのための条件は確実に整いつつあると感じています。

関連コンテンツ