2024年3月4日

確定申告からパスポート申請まで―マイナポータルが便利過ぎる


毎年、ギリギリにならないとやらない確定申告ですが、なんとか今年も完了しました。今年は初めてマイナポータルの機能を使ってe-TAXによる完全オンライン申告に挑戦したのですが、これがあまりに便利なのでちょっと感動しました。マイナンバー制度に対してはいろいろな意見がありますが、少なくとも利便性は格段に向上しています。

私は少しですが米国株を保有しているので外国税控除を受けるため毎年確定申告をしています。これまでは国税庁のサイトの申告書作成コーナーで作った申告書をプリントアウトし、税務署に郵送するという原始的な方法をとっていたのですが、今年はマイナポータルの機能を使い、e-TAXによる完全オンライン申請に挑戦しました。

これが大変便利で驚きました。証券会社の特定口座報告書や医療控除のための医療費通知情報を自動的に読み込んでくれるのです。また、源泉徴収票の入力もカメラを使って自動読み込みです。自分で数字を打ち込んだのは、雑所得の部分などわずかな部分だけでした。これまでのようにチマチマと数字を打ち込んで申告書を作成していたのは、いったいなんだったのかと思ってしまいます。まさにデジタル化の威力を見せつけられました。

マイナンバー制度とマイナポータルの利便性についはほかに実感することがありました。じつは4月に久しぶりの海外出張の予定が入ったのですが、パスポートが有効期限が足らなくなっていました。そこで更新手続きをマイナポータルを使ってオンラインで申請したのですが、これもめちゃくちゃ便利。かつてパスポート申請といえば戸籍謄本や住民票の写しなど必要書類をそろえ、平日に申請窓口に出向いて長時間待ちながら手続きする必要があったのですが、マイナポータルからのオンライン申請ならそういった時間や手間は一切なく、自宅からスマートフォンで一発です。数日後には受け取りに行くだけ。これも便利すぎて感動しました。

マイナンバー制度やマイナポータルの機能や使い勝手についてはいろいろな意見がありますが、少なくともデジタル化・オンライン化以前の状態と比べれば、その利便性には雲泥の差があります。もちろん、まだまだUIの点などで課題がありますが、それはどんなものでも過渡期に起こる問題です(例えばインターネット黎明期のウェブサイトや初期のスマートフォンなども酷かった)。

人は年齢を重ねるとだんだんと頭が固くなるので、新しいやり方に適応するのが難しくなってきます。マイナンバー制度やマイナポータルの普及が進まない理由のひとつでしょう。でも、私は新しいやり方を拒絶するのは一種の老化現象だと思っているので、40歳を過ぎたことから新しいテクノロジーは積極的に導入するようにしています。マイナンバー制度の利用もそのひとつ。そして、そのメリットを大いに実感したのでした。

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